インタビュー

『Speakerboxxx/The Love Below』でブッ飛ぶ前に……まずはこちらから!! その2


SLIMM CALHOUN 『Skinny』 Aquemini/Elektra(2001) アケミナイ初のアーティストが、スリム・カルフーン。シングル“It's OK”もヒットを記録し、制作面ではダンジョン・ファミリーのメンバーも参加。アウトキャストとはまた一味違ったキャラで、飄々とした細い声のラップも憎めない。(高橋)

KILLER MIKE 『Monster』 Aquemini/Columbia(2003) そしてアケミナイの第2弾アーティストが、このキラー・マイク。力の入ったラップだが、必ずしも南部を想起させる咆哮型ではない。お祭りノリのイメージが先行しがちな南部だが、ヒップホップの現状に危機感を覚えるという彼のコンシャスな側面にも注目。(高橋)

DUNGEON FAMILY 『Even In Darkness』 Arista(2001) オーガナイズド・ノイズ+アウトキャスト+グッディ・モブ+ウィッチ・ドクター+バックボーン+クール・ブリーズ+その他大勢……つまりダンジョン一家を総動員した壮絶穴ぐら祭で、ET3も数曲をプロデュース。濃厚に血が身悶えするアトランタ超特急!! キクぜ!!(出嶌)

DEBRA KILLINGS 『Surrender』 Verity(2003) モデスト・フォーク→ダラス・オースティンの腹心→今年やっと初アルバム……とアトランタで10年も裏番を張るシンガー・ソングライター/ベース奏者。デビュー時からアウトキャストとは付き合いがある才女だが、今回はベース弾きまくり、歌いまくりの大活躍!!(出嶌)


SLEEPY'S THEME 『The Vinyl Room』 Bang II(1998) オーガナイズド・ノイズの一員でもあるスリーピー・ブラウンは、デビュー曲“Player's Ball”のフックを歌って以来、アウトキャストにカーティス感を加味してきた重要人物。今回も冴え渡る彼のノドをもっと楽しみたいなら、このセルフ・ユニットのアルバムを。(出嶌)

BIG GIPP 『Mutant Mindframe』 Goodie Mob/In The Paint/Koch(2003) 今回の〈Speakerboxxx〉にも駆けつけた、グッディ・モブの一員、ギップの初ソロ作。ダンジョンの住人たちがソロになると何でこうもブッ飛んでるのか? 極彩色のセンスと漆黒のソウルが宇宙で交差した超傑作! アンドレ3000もプロデュースで参加。(出嶌)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2003年10月09日 18:00

更新: 2003年10月30日 13:51

ソース: 『bounce』 247号(2003/9/25)

文/高橋 荒太郎、出嶌 孝次