インタビュー

Blink 182

完璧なハーモニーとメロディーを彩るブランニュー・サウンド!! 世界最強の3ピース・パンク・バンドが放つ、充実しまくりのニュー・アルバム『Blink-182』!!


「前作では似たようなサウンドが全部の曲に入ってたんだけど、今回はどれも違うものにしたいんだ。新しいアイデアがあればあるだけどんどん追求しているよ。フレッシュなものにしたいからね。リスクを負ってでも違うことを試してみたいんだ」(マーク・ホッパス、ベース/ヴォーカル)。

 すでに夏になる前からスタジオで試行錯誤を重ねていたメンバーの口から最初に出た言葉がこれである。

「もう同じパンク・ロックを繰り返しやりたくない。だからクレイジーでエクスペリメンタルなサウンドを追求しているんだ。いろいろ実験的な音楽ってあると思うんだけど、俺たちのジャンルだと、そういうことをやる人たちって今までいなかったと思うんだよね」(トム・デロング、ギター/ヴォーカル)。

 ベースにあるのは、南カリフォルニア伝統のメロディック・パンク・ロック。そこに今自分たちがハマっている音楽……一方は、ヒップホップ、トリップホップ、ドラムンベース、ハウス、エレクトロニカといったエレクトロニック・ミュージック。もう一方は、昔好きだったキュアーやポリス、U2といった80年代ニューウェイヴの再発見。この要素を自分たちのなかで消化してブリンク・182のネクスト・レヴェル、パンク・ロックのネクスト・レヴェルをめざしたらどんな音楽になるのだろう? マーク・ホッパス、トム・デロング、トラヴィス・バーカーの3人は、限りないアイデアと可能性をもってこのニュー・アルバム『Blink-182』の制作に入っていったのである。

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掲載: 2003年12月04日 17:00

更新: 2003年12月04日 18:32

ソース: 『bounce』 249号(2003/11/25)

文/大野 俊也