インタビュー

ミッシーのこと、洗いざらい!!

FEMALE MC
ミッシーは女性アーティストの集団コラボにシメ役として登場する機会が多い。レフト・アイやダ・ブラットらが集ったリル・キムの“Not Tonight(Remix)”然り、キムやピンクらによる“Lady Marmalade”も然り。MCライトやイヴ、ミス・ジェイドら主要な女性MCとはほとんど絡み、南部のエロ姉さんことトリーナの“No Panties”もプロデュース。特にリル・キムとは仲が良いらしく、共演もしばしば。同性ファンが多いのも何となく頷ける。

ICON
ジャネット・ジャクソンやマドンナ(後述)との共演を済ませたミッシーがみずから「唯一共演していないアイコン」と語り、コラボレートを熱望しているのがマイケル・ジャクソンだとか。一度マイケルから直電があったそうだが、イタ電だと思って切ってしまったらしい。マイケルもハキハキ話すように!!

LABEL
98年にミッシーが設立したレーベルこそゴールド・マインド。第1弾リリースは、ティンバランドと共同で手掛けた新人ニコルの“Make It Hot”。同曲のスマッシュ・ヒットでレーベルを軌道に乗せ、その後もサントラなどをリリース。現在の稼ぎ頭は、みずからが発掘したシンガーで曲作りにも長けたトゥイート。彼女の新作もそろそろ!?

GOSPEL
『Miss E...So Addictive』の結びにヨランダ・アダムスやカレン・クラーク・シェアードらゴスペル界のVIPが揃った“Higher Ground”を収めたミッシーは、カレンの『2nd Chance』にて“Only Call On Jesus”を作曲/プロデュース。このジワッと染みる王道ゴスペルを経て新作ではクラーク・シスターズ結集を実現させた。ビヨンセ主演のゴスペル映画「The Fighting Temptations」の同名主題歌を手掛けたのも記憶に新しいし、こちらの想像以上に敬虔な人なのかも知れませんな。

MADONNA
タクティカルでフリーク好きなマドンナとミッシーは相性抜群!? ミシェル・ンデゲオチェロ(マヴェリック所属だ)とミッシーのコラボを前フリに、“American Life”のリミックスにて最初の女傑合体を実現させた。しかもGAPのCMに揃って出演し、CM曲“Into The Hollywood Groove”でも共演。さらにMTVの〈VMA〉授賞式においてはブリトニー・スピアーズ&クリスティーナ・アギレラも交えた4人でパフォーマンス。後2曲はマドンナのEP『Remixed & Revisited』にて待望の音盤化!

REGGAE
新作中の“Keep It Movin”にエレファント・マンを迎え、ビーニ・マンとも合体したミッシーだが、決して流行りモノに飛びついただけではない。彼女は99年作『Da Real World』にレディ・ソウを招き、レゲエ勢とのコラボを経験しているのだから。

WORKS
ブレイクする前はソングライターとして活躍し、現在はプロデューサー/シンガー/ラッパーという肩書きも持つ彼女。その多才さゆえに仕事の種類も量も膨大だ。2003年で重要だったのは、モニカを“So Gone”で蘇生させたことだろう。この年だけに限っても、ビヨンセやマイア、リル・モーのプロデュース、サントラへの新曲提供、ワイクリフ・ジーンやルーンやMCライトの作品にラッパー/シンガーとして参加……と、1年間お疲れさまでした! でも、もっともっとWork It(ベタ)!!

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2004年01月15日 13:00

更新: 2004年01月15日 17:29

ソース: 『bounce』 250号(2003/12/25)

文/出嶌 孝次