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インタビュー

R・ケリーのプロデュース&参加ワークスを誌面の許す限りリマインド!! 次のページにも続くよ!! その1

AALIYAH 『Age Ain't Nothing But A Number』 Jive(1994)

  ジャケさながらにRが全面バックアップを担った初アルバム。デビュー曲“Back & Forth”のようにクールなアップ、アイズレー趣味を注入したスロウ“At Your Best(You Are Love)”など、アリーヤの年齢不祥な凄みはR仕込みでもあった。(出嶌)

CHANGING FACES 『Changing Faces』 Atlantic(1994)

  R・ケリーが見い出したわけではないが、彼の手掛けた3曲がこのデュオの進むべき道を決定づけた。特にサビのリフレインが脳裏に焼きついて離れない“Foolin' Around”は極上のスロウ。物憂げなサウンドに溶け合う透き通った美声がたまらない。(林)

JANET JACKSON 『Janet Remixed』 Virgin(1994)

  ダンス系のミックスが中心だが、最後にR・ケリーによる“Any Time,Any Place”のリミックスが収録。ジャム&ルイスが制作したオリジナルのスロウに当時のR・ケリー流メロウネスを注ぎ込み、原曲以上に原曲らしくメロディアスに仕上げている。(林)

MICHAEL JACKSON 『Number Ones』 Epic 

  キングに全米No.1を与えた“You Are Not Alone”はポップ・バラード職人としてのR・ケリーに大きな注目を集めた重要曲。で、同曲も収めたこのベスト盤唯一の新曲は、アコースティックで美しいR作の“One More Chance”。タイトルはシャレになる?(出嶌)

TONI BRAXTON 『Ultimate Toni Braxton』 Arista 


  ベイビーフェイス色の濃かったトニを一皮剥けさせたヒット・バラード“I Don't Want To”(96年)は、彼女の歌唱力に見合った大曲に。同曲も収めたこのベスト盤でしか聴けない未発表曲“The Little Things”も同時期に録られたと思しきR製ナンバー。(出嶌)

SPARKLE 『Sparkle』 Rockland/Interscope(1998)

  主宰するレーベル=ロックランド発の秘蔵っ娘ということもあって、R・ケリーがアルバムを全面プロデュース。90年代初頭のRらしいメロウ・ムードを全編に敷き詰め、スパークルの切なげな歌声を妖しく引き出した。“Be Careful”ではデュエットも。(林)

LIFE 『Soundtrack』 Rockland/Interscope(1999)

  大半の楽曲をR・ケリーが制作したロックランド監修のサントラ。表題曲を歌うK-Ci&ジョジョをはじめ、デスチャ、DJクイックなど、初顔合わせも含めて〈R色〉に染まる大物が続出。マクスウェルに提供したスロウ“Fortunate”もここに。(林)

KELLY PRICE 『Mirror Mirror』 Def Soul/Def Jam(2000)

  同じケリーさんのデビュー曲“Friends Of Mine”のリミックスを手掛けたR・ケリーは、この2作目でも制作&インタールードで共演。“At Least(The Little Things)”はアイズレー・ブラザーズ的なギター・グルーヴが渦巻くミディアムだ。(林)

NIVEA 『Nivea』 Jive(2002)

  先発したオーストラリア盤からUS盤に変わる際、差し替えで収録されたのがR・ケリーの制作曲。リル・ウェインが客演した“Ya Ya Ya”では“Fiesta”以降のバウンシーな作法を用い、Rも声を交えた“Laundromat”ではメロディアスに迫って……と、対照的な作風を見せる。(林)

SYLEENA JOHNSON 『Chapter 2 : The Voice』 Jive(2002)

  同郷&レーベル仲間のシリーナには2作連続でプロデュースに関与。前作曲“I Am Your Woman”に続くシカゴらしいダークなミディアム“Guess What”を手掛けたほか、フロア仕様な“Tonight I'm Gonna Let Go”のリミックスでも気を吐いた。(林)

TRUTH HURTS 『Truthfully Speaking』 Aftermath/Interscope(2002)

  DJクイックらによる中毒性の高い楽曲に囲まれつつ、それらとは別の異彩を放つRの制作曲“The Truth”。一本調子なビートでズシズシと突き進み、吠えるようにタイトルを連呼するRは、中盤から情けなげな声でも歌い出す。(林)

B2K 『Pandemonium! (Special Edition)』 TUG/Epic(2003)

  スーパー・アイドルの彼らにR・ケリーが与えた“Bump, Bump, Bump”は見事に全米チャートを制覇。それを受けてこのセカンド・アルバムの特別版ではこれまたヒットした“Girlfriend”などR曲を増量。歌い口までRそっくりなのが微笑ましい。(出嶌)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2004年09月16日 13:00

更新: 2004年09月30日 18:32

ソース: 『bounce』 257号(2004/8/25)

文/出嶌 孝次、林 剛