R・ケリーのプロデュース&参加ワークスを誌面の許す限りリマインド!! 次のページにも続くよ!! その2
BRITNEY SPEARS 『In The Zone』 Jive(2003)
レーベルメイトでもある両者の共演はケリーが自分から売り込んで実現したそう。その“Outrageous”は、オリエンタルなウワモノやメロを多用し、お得意のクラップでパーカッシヴに仕上げた逸曲。ケリーが差し込むフリーキーなコーラスがいい。(出嶌)
BIG TYMERS 『Big Money Heavyweight』 Cash Money/Universal(2003)
R・ケリーが育てていたラップ・デュオ=ブー&ゴッティを引き取ったキャッシュ・マネーのVIPコンビ。Rは今作にて“Gangsta Girl”を制作し、ヴォーカルも披露。片割れのベイビーとRはデュエット・アルバムを制作する予定だとか。(出嶌)
GINUWINE 『The Senior』 Epic(2003)
パーティー・チューンを欲していたというジニュワインが憧れのR・ケリーにプロデュースを仰いで作ったのが“Hell Yeah”。ベイビーがラップで絡んだこれは“Snake”前後のR・ケリー流バウンシー路線で攻めまくる胸のすくようなアップとなった。(林)
THE ISLEY BROTHERS 『Body Kiss』 Dreamworks(2003)
互いの作品で共演を繰り返してきた両者だが、ここでは1曲を除きR・ケリーが全面プロデュース。“What Would You Do?”など本家取りとなるメロウ曲はもちろん、近年のRらしいバウンス・チューンでオヤジたちを新境地に導く様が痛快だ。(林)
JOE 『And Then...』 Jive(2003)
ありえないと思われていた(?)宿敵同士のコラボレートがついに実現。もとは作者のR・ケリー本人も(お蔵入り作品で)歌っていた“More & More”は徹底してR節なソウル・チューン。Rの賑々しさをジョーの繊細さで抑えたような“Make You My Baby”もいい。(林)
JS 『Ice Cream』 Dreamworks(2003)
ロナルド・アイズレーの秘蔵っ娘ということで、半数近くのプロデュースを〈舎弟〉のR・ケリーが担当。チェンジング・フェイシズ以来となる女性デュオ仕事で、表題曲をはじめ、清涼感溢れる姉妹の歌声を活かしたシンプルな音作りが印象的だ。(林)
MARQUES HOUSTON 『MH』 TUG/Elektra(2003)
B2Kの後見人でもあるマーカスのソロ・デビュー作ではダンスホール的な辛味も効いたパーカッシヴな“Clubbin'”をプロデュース。それ以上に、“Pop That Booty”などでマーカス君がRそっくりのビートと歌を繰り出しているのに驚く。(出嶌)
NICK CANNON 『Nick Cannon』 Jive(2003)
俳優として人気爆発のニック・キャノン。このラッパー・デビュー作にてレーベルメイトのRは“Gigolo”などキャッチーな3曲をプロデュースし、みずからのテイストをあますところなく披露。トーン&ポークと手掛けた“Feelin' Freaky”も良い出来。(出嶌)
CASSIDY 『Split Personality』 Full Surface/J(2004)
スウィズ・ビーツが見い出した新人ラッパーの初アルバムで、大ヒット・シングル“Hotel”にR・ケリーが濃厚なヴォーカルで参加。ギターとクラップを主体にした軽くてバウンシーなビートはR風なれどスウィズ製でビックリ。この音もスタンダード化?(出嶌)
JENNIFER LOPEZ 『The Reel Me』 ソニー(2004)
J-LoのリミックスCD+DVDのセット。CD側の目玉は、柔らかでナチュラル系の原曲を改編した“Baby I Love U!”のR・ケリー・リミックス。歌い出しからして完全なR節で、ライトなのに腰にくる例のマジックは“Ignintion(Remix)”を思わせる。(出嶌)
TAMIA 『More』 Elektra(2004)
後見人のビッグ・Qを筆頭に大物ウケのいいタミアだが、R・ケリーとは初顔合わせ。Rが手掛けた“Questions”はR自身の“Forever More”によく似てはいるものの、極めて優れたメロウ・バラード。タミアの美声とRの音は相性がいいのだ。(林)
TWISTA 『Kamikaze』 Atlantic(2004)
カニエ・ウェストと並ぶ、本作もうひとつの〈シカゴ共演〉となったのが、R・ケリーが制作/客演した“So Sexy”。JSも美声を交え、メロウなトラック上で歌ゴコロを持ってラップするトゥイスタとラップのように歌うRがシカゴの粋を伝える。(林)
カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2004年09月16日 13:00
更新: 2004年09月30日 18:32
ソース: 『bounce』 257号(2004/8/25)
文/出嶌 孝次、林 剛