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インタビュー

傑作しかないフェイスの軌跡

FAITH EVANS 『Faith』 Bad Boy/Arista(1995) 他アーティストへの詞提供やバック・ヴォーカル参加などを経てリリースされたファースト・アルバム。トラックを丁寧に作り上げたショーン“パフィ”コムズとチャッキー・トンプソンの手腕もさることながら、その限りなくウェットで凛とした歌声が作品全体を覆い尽くした傑作アルバム。珠玉のミディアム&スロウが並ぶなか、“Fallin' In Love”で即座に夢見心地!

FAITH EVANS 『Keep The Faith』 Bad Boy/Arista(1998) ファットマン・スクープらも用いたトラックスもロング・ヒットしていた“Love Like This”をはじめ、前作に比べフロア対応曲がぐっと多くなった2作目。フェイスの歌唱も力強さを増しているが、スロウ曲でそこはかとなく漂う哀感が彼女らしく、また美しい。ベイビーフェイス流儀と彼女の歌唱が見事に溶け合った“Never Gonna Let You Go”も名曲。

FAITH EVANS 『Faithfully』 Bad Boy/Arista(2001) 前作までのバッド・ボーイ勢に加え、ネプチューンズやバックワイルドらも新たに参加し、サウンドに広がりを持たせたサード・アルバム。とはいえ、ネタ使いをはじめとするバッド・ボーイらしい旨味もたっぷりで、彼女の歌声にもファースト・レディーたる余裕と貫禄が滲み出ている。カール・トーマスとのデュエット“Can't Believe”も素晴らしい。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2005年03月31日 13:00

更新: 2005年04月07日 20:11

ソース: 『bounce』 263号(2005/3/25)

文/佐藤 ともえ