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インタビュー

『The First Lady』最大の立役者、アイヴァン&カルヴィンとは?

 フェイスの新作で大抜擢されたアイヴァン・バリアスとカルヴィン・ハギンズ。フェイスは、彼らがフィリーの音楽集団タッチ・オブ・ジャズ(ATOJ)の一員としてジル・スコットやミュージックのデビュー作を手掛けていた頃から注目していたという。ドミニカ共和国出身のアイヴァンがトラックメイカー、フィリー出身のカルヴィンがソングライターで、ジャジー・ジェフのもとで音楽修行を積んだ彼らは、2001年頃に独立。以降はコンビを組み、アンジー・ストーンやドーン・ロビンソンのソロ作をはじめ、シリーナ・ジョンソンやジョーなどにも楽曲を提供していった。メロディーラインを重視し、人間味のある温かいサウンドを作り出す彼らはソウルフルな音を求めるアーティストからオファーが多く、最近もジルやミュージックのほか、TOSHI、ブライアン・マックナイト、マリオらに楽曲提供。またミュージック“Halfcrazy”での映画音楽使いなどサンプリング・センスもユニークで、ネタのチョイスも幅広い。なお、ふたりが主宰するプロダクション=ホーム・クッキンには優秀なミュージシャンも多数在籍している。彼らが地元の大先輩であるギャンブル&ハフのような存在になるのもそう遠い日のことではないのかもしれない。
▼アイヴァン&カルヴィンがプロデュースに参加した近作を一部紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2005年03月31日 13:00

更新: 2005年04月07日 20:11

ソース: 『bounce』 263号(2005/3/25)

文/林 剛