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インタビュー

COOL WISE MENのメンバーがオススメするリコの極上盤!

RICO 『Trombone Man:Anthology 1961-1971』 Trojan 
初期のセッションをまとめた本作は、リコ本人がミュージシャンとして冷遇されていたと語る時代の作品だが、この時代をナチュラルに生きてきたからこそ、後に名作の数々を作り上げることができたのだろう。一見地味と思われる曲でも、そう思って聴くとリコの静かな思いが感じ取れて味わい深く感じられる。
(篠田)

RICO 『Man From Wareika』 Island(1976)
ワレイカ・ヒルから来た男による(当時はイギリスにいたので、帰ってきたというほうが正しい?)、レゲエ史に残る素晴らしいセッションを収めた超名盤。来日ツアーの時に、本人から表題曲のベースを教わるという特別な経験をさせてもらった。シンプルだけどホーンが絡んでくると実に完成されたベースラインということがわかり感動。
(篠田)

COUNT OSSIE 『A Rasta "Reggae" Legend』 Moodisc
カウント・オジー名義ですが、リコのトロンボーンが全編に冴え渡る、たまらなく大好きな作品。初期のスカとナイヤビンギのエッセンスが絶妙に混ざり合いスウィングしてる。スタジオ・ワンの『All Star Top Hits』好きにはかなりストライク。リコに今作を見せたら「このギャラはまだもらってない」だって(笑)。
(光風)


RICO 『RODRIGUEZ Wonderful World』 Grover(1995)
今回のライヴでも大合唱となったルイ・アームストロング“What A Wonderful World”のカヴァーを収録。これはもはやリコのスタンダード曲で、リコが歌うと温かく説得力がある。ライヴ時にこの曲で涙するオーディエンスも多数。シャッフルのスウィング具合はブルース・ブラスターズ! “Over The Rain-bow”も泣ける。
(光風)

RICO & HIS BAND 『You Must Be Crazy』 Grover(1995)
良いライヴ盤です。サイドもタンタンとバミーだし、とても息が合ってる。オーディエンスとの一体感も感じられます。スカタライツの“Confucious”で始まり、“Take Five”や大合唱の“Jungle Beat”、名曲“Africa”など、選曲も良いです。今回プレイした曲が全部入ってるので、リコの来日前は毎日聴きました。
(光風)

RICO 『RODRIGUEZ Get Up Your Foot』 Grover(2001)
地味といえば地味な(笑)とても良いアルバム。今回プレイした“Runaway”(いきなり歌ってました!)やヘプトーンズの“Fatty Fatty”、そして俺の大好きなナイヤビンギ・チューン“Weep”が入っています。リコにそれを言ったら、最終公演中にいきなり「あの曲やろう」だって。ムリっすよ、そんな急に。次回は必ず!
(光風)

RICO RODRIGUEZ & The Roots To The Bone Band 『Togetherness』 Subtterannia(2005)
アルゼンチンの強者アーティストがバックを務めたライヴ音源。演奏力もかなりのものでリコも安心して吹いてる感じ。ホーン・プレイヤー目線で見ると、彼は想像もしない凄いところからハーモニーをつけてくる。そのたびにゾクゾク! そんなリコのハモリが聴けます。
(光風)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年06月29日 23:00

更新: 2006年07月24日 22:03

ソース: 『bounce』 277号(2006/6/25)

文/篠田(ベース)、光風(トランペット)