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インタビュー

新作のヒントとなった〈ファン・ミュージック〉の数々!

 クリスティーナ・アギレラは8歳の頃から古き良き時代のジャズやソウル、ブルースといった音楽を好んで聴いてきたという。「祖母や母といっしょにレコードを買いに行って、そういう音楽に出会ったの。私はそれらを〈ファン・ミュージック〉って呼んでたわ」と語る彼女に実際よく聴いていたアーティストを挙げてもらうと、「エタ・ジェイムズ、サラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルド、ダイナ・ワシントン、オーティス・レディング……」との答え。これら〈ファン・ミュージック〉は『Back To Basics』を作るうえでも重要な役割を担っているようで、本文にも記したとおり“Candyman”はアンドリュー・シスターズの“Boogie Woogie Bugle Boy”を狙ったそうだが、ほかにもビリー・ホリデイのレコードを参考にして歌った曲もあるそうだ。

 ちなみにクリスティーナは、敬愛し、ライヴで彼女の曲を取り上げ、いまでは親しくしているエタ・ジェイムズのことを、「悲しみを湛えたビリー・ホリデイ」と喩えている。「エタは本当に素晴らしい女性よ。ついこの間もいっしょに写真撮影を行ったの。彼女はとても優しくて、私がやっている音楽やヴォーカルを誉めてくれる。それは最高に嬉しいことだわ。今回のレコーディングでも、エタにいただいたゴールドのブレスレットを幸運のお守りとしてブースに置いていたのよ!」。
▼文中に登場したアーティストのベスト盤。


ビリー・ホリデイ『Lady Day:The Best Of Billie Holiday』(Columbia)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年08月10日 23:00

更新: 2006年08月24日 23:20

ソース: 『bounce』 278号(2006/7/25)

文/内本 順一