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インタビュー

ビヨンセの地元、ヒューストンのシーンもグングン拡大中!

 同郷のスリム・サグをフィーチャー(シングル・ヴァージョンではバン・Bも)したビヨンセ“Check On It”のヒットは当然として、もっと騒がれてもいいカミリオネア“Ridin'”の全米チャート1位獲得、さらにはピンプCの復帰にトレイのラップ・ア・ロット入り(P82をご覧あれ!)などなど……。マイク・ジョーンズ、Z・ロウ、ポール・ウォールらローカル・ヒーローたちが立て続けにメジャー入りして〈ブーム〉を巻き起こした昨年以上に話題豊富なヒューストン・アクトの2006年。そんななかでいよいよ勢力を強めていきそうなのが地元のR&B勢だ。ラトーヤが旬の地元ラッパーと組んで成果を残したのに続き、同じく地元寄りのサウンドに方向転換してきたブルック・ヴァレンタインなど別掲の面々も、ヒューストン色を前面に出すことで躍進を狙っている。それ以外にも、プリンスが全力を注ぎ込んでいるテイマー(デスチャの前身に在籍していたそう)、肉厚な歌声がビヨンセにも通じるシェイ・アトキンス、数少ない男性シンガーとして気を吐くヴェテランのビリー・クックなど、徐々に個性豊かなタレントも揃ってきた。また、ゴスペル・ラッパーのトラジェディといった一部で注目されている名前もあり、ヒューストンからはまだまだ目が離せないぞ!

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年09月07日 23:00

ソース: 『bounce』 279号(2006/8/25)

文/出嶌 孝次