インタビュー

ビヨンセのヒストリー、そして彼女を脅かす(?)シンガーたち

BEYONCE 『Dangerously In Love』 Music World Music/Columbia(2003)
一人勝ちを決定付けたメガ・ヒット作。派手なダンスやジェイ・Zとの共演も含め、世界を興奮させた“Crazy In Love”はまさに衝撃! ショーン・ポールやルーサー・ヴァンドロスを招き、スターのオーラと同時に伝統的なソウルへの愛情も巧みに表現。
(池田)

THE FIGHTING TEMPTATIONS 『Soundtrack』 Music World Music/Columbia(2003)
主演を務めた映画のサントラ。デスチャ名義の曲を含めれば、ビヨンセは8曲で登場。ミッシー・エリオットが大ネタ使いで仕上げたパーティー・チューンの表題曲がクラブ・ヒットし、ディディとの“Summertime”も人気曲に!
(池田)

BEYONCE 『Live At Wembley』 Music World Music/Columbia/ソニー(2004)
前年11月、ロンドンでの熱狂ソロ・ライヴを収録したDVD。逆さ吊りの登場でドギモを抜き、その後もゴージャスかつパワフルなステージングで、ソロ・ヒット~デスチャ・メドレーと魅せ場が山盛り! 次のツアーも楽しみになる仕上がりだ。
(池田)

DESTINY'S CHILD 『Destiny Fulfilled』 Music World Music/Columbia(2004)
さまざまな面で成熟を見せたデスチャの4作目にしてラスト作。ビヨはケリーのソロを除く全曲でプロデュース/ヴォーカル・アレンジに携わって全体をコーディネート。自身以外の歌声の魅力も抽出し、3人のハーモニーにこだわった充実作。
(池田)

DESTINY'S CHILD 『#1's』 Music World Music/Columbia(2005)
解散発表後に登場した集大成的なベスト盤。3つの新曲のひとつで、映画「ピンク・パンサー」のイメージ曲にもなったビヨンセのソロ“Check On It”が特大ヒット! スウィズ・ビーツ&スリム・サグと合体した華やかなバウンス・チューンで下半身を挑発!!
(池田)

LETOYA 『LeToya』 Virgin(2006)
元デスチャの……とはもう言われないか。負け組(死語)扱いから一転、全米チャートで初登場1位に輝いたラトーヤのソロ・デビュー作! スリム・サグやポール・ウォールと組むだけじゃなく、スクリュー・スタイルにもトライするなど全編で地元ノリをアピール。ビヨンセも歯ぎしり?
(轟)

NATALIE 『Natalie』 Latium/Universal(2005)
ベイビー・バッシュを擁するラティウムきっての女性シンガーとして、“Goin' Crazy”で絶大な支持を得たナタリー。チカーノならではの淡い哀愁をサラリと纏った歌声には普遍的な魅力があり、もうすぐ登場するニュー・アルバムでいよいよ名実共に〈女性版フランキーJ〉になる?
(轟)

BROOKE VALENTINE 『Chain Letter』 Virgin(2005)
ビヨンセに憧れてきたという彼女もヒューストン娘。このアルバムではクランクやロッキッシュなポップ・トラックに乗りながらキレのある歌声を聴かせている。ピンプCをフィーチャーした先行シングル“D-Girl”に続いて、間もなくセカンド・アルバムも登場よ!
(轟)

RIHANNA 『A Girl Like Me』 SRP/Def Jam(2006)
ジェイ・Zに〈ポスト・ビヨンセ〉を望まれたリアーナは、R&Bを諦めてポップ路線に転じたことが功を奏して今作でブレイク。ビヨン様にどんどん肉薄してきました。ちなみに“S.O.S.”で名を上げたジョナサン“JR”ロテムはデスチャ『Survivor』に参加してた人なんです。
(轟)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年09月07日 23:00

ソース: 『bounce』 279号(2006/8/25)

文/池田 貴洋、轟 ひろみ