超ショッキングなゲストの顔ぶれをチェック!!
モズリーに引き込んだネリー・ファータドや、いまや盟友とも言えるジャスティン・ティンバーレイクはもちろん、同志のミッシー・エリオットと長年のライム・パートナーであるマグー、と『Shock Value』には新旧のティンバ・ファミリーが勢揃いしているが、やはり注目すべきは積極的な初顔合わせだろう。
まず、USメインストリームの流れもあって、当然目立つのはロック勢だ。アーバン勢にも目配せした新作『Infinity On High』(Island)が全米チャートを制したフォール・アウト・ボーイをはじめ、2004年の『Tyrannosaurus Hives』(Interscope)に続く新作も待たれるハイヴスを疑似ストーンズ風に起用。
サウンド嗜好が近そうなのは、昨年『She Wants Revenge』(Geffen)を大ヒットさせたシー・ウォンツ・リヴェンジ(片割れは90年代初頭にオルタナ・ヒップホップを標榜していたジャスティン・ワーフィールド!)、
さらに今回はピアノでの参加となったエルトン・ジョンだ。昨年の『The Captain And The Kid』(Mercury)に続く新作ではヒップホップ・プロデューサーを大幅起用するという彼だが、当然それを見越してのコラボなのだろう。他にはババ・スパークス“She Tried”(2003年)でティンバとコラボ経験のあるライアン・テダーのバンド=ワン・リパブリックにも注目したいところだ。
逆にヒップホップ界隈からの参加者は厳選されている感もある。99年作『2001』(Aftermath/Interscope)以来となる新作『Detox』が見えてきたドクター・ドレーをラッパーとして担ぎ出し、
こちらも『The Massacre』(G Unit/Shady/Aftermath/Interscope)に続く新作を控えた50セントがトニー・イエイヨーを伴って登場。
また、復帰作『Kingdome Come』(Roc-A-Fella/Def Jam)こそ珍しくティンバ不参加だったものの、長年手を組むジェイ・Zもしっかり馳せ参じている。
やや毛色の違うところでは、2005年作『Arular』(XL)の全米リリース後にミッシーとの共演も実現させたM.I.A.(新作ももうすぐ!)も納得の登場だと言えるだろう。
他には、ソングライターとして活躍しながらサントラ『In The Mix』(J)にてソロ曲も披露済みのケリ・ヒルソンと、ティンバの弟であるセバスチャンといったモズリー所属組もエントリー。で、先述したエルトンと同じく、ここに列挙した面々の作品には今後ティンバが関わるのだろうし、本当のショックはこの後に訪れるのかもしれない。
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