インタビュー

自作、客演、プロデュース……近年のR指定作品を厳選紹介!! その1

CIARA 『Goodies』 Jive(2004)
同レーベル系列の女性R&B作品にはR指定が付き物。このシアラのデビュー作に提供したセンティメンタルなミディアム“Next To You”は、歌唱法から感情表現など細部までR色な好曲に。
(池田)

CHINGY 『Powerballin'』 Slot-A-Lot/Capitol(2004)
情熱味と哀愁が漂うミディアムのラテン調トラック“Leave Wit Me”で、のっけから歌声を披露。自身が定番化させた生音スパニッシュ・ギター主体のスタイルだけに、合いの手やブレス使いもRらしい仕上がりだ。
(池田)

JAY-Z & R. KELLY 『Unfinished Business』 Roc-A-Fella/Def Jam/Jive(2004)
ジェイ・Zの引退中に実現したドリーム・コラボ第2弾。Rがプロデュースに携わったのは4曲のみだが、シンガーに徹して軽やかにフロウする姿で逆にオーソドックスなRらしさを発揮している。大喧嘩もしたし、流石に次はない……か?
(出嶌)

RUBEN STUDDARD 『I Need An Angel』 19/J(2004)
ルーベン自身の憧れだったというRのプロデュースが表題曲にて実現。優等生モードではあるが、スケール感のある歌を余裕で支える仕事ぶりは流石。
(出嶌)

LIL' JON & THE EAST SIDE BOYZ 『Crunk Juice』 BME/TVT(2004)
クランク&B仕立ての“In Da Club”にヴォーカル客演して旬のヴァイブをしっかり吸引。ここで体得したノリをきちんと自己流に醸造して『Double Up』に活かしているのも凄い。
(出嶌)

ASHANTI 『Concrete Rose』 The Inc./Def Jam(2004)
ジャ・ルール曲を元にアシャンティのパートを増した“Wonderful(Remix)”に客演。原曲でもたまらん哀愁フックを披露していたRの出番はリミックスでも多く、弦ループのビートもかなりR指定。自曲的な装いの秀曲だ。
(池田)

FAT JOE 『All Or Nothing』 Terror Squad/Atlantic(2005)
クール&ドレーが制作した“So Hot”にシンガーとしてフィーチャー。またもギターやコンガを用いてオリエンタル&ラテン風味にアレンジした異国調で、情熱的に歌い上げる様子がSo Hot!!
(池田)

DO OR DIE 『D.O.D.』 The Legion(2005)
長らくシカゴの裏庭を盛り上げてきたトリオがカニエやトゥイスタを招いた風街の大傑作。同郷のRも“Magic Chick”の制作/客演で初コラボを果たし、お得意のラテン・ムードを振りまいている。
(出嶌)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年06月07日 20:00

ソース: 『bounce』 287号(2007/5/25)

文/池田 貴洋、出嶌 孝次