インタビュー

Amy Winehouse(2)

それほどビッグなレコードじゃない

――USでもこうして自分の音楽が受け入れられているのは、どんな気分ですか?

「う~ん。考えてもみなかったわ。これはそれほどビッグなレコードじゃないし」

――いやいや、UK、USとブレイクして、いまは日本でも評判が高まってるんですよ!?

「へえ~。ラヴリーね。それは嬉しいわ。驚きでもあるけど」

――あなたはとても自然に、自分らしく好きな音楽を表現しているように見えるんです。〈クールに見せよう〉〈セクシーに見せよう〉なんてことを頭で考えたりはしていない。その、思いのままにやってる感じが共感を得たんじゃないかと思うんですが。

「私はただのミュージシャンだし。何も意識してないわ。ただのミュージシャンだから」

――あなたの曲にはユーモアがあり、聴いてて楽しい気分になるものがあります。“Rehab”にしても、ああいう歌詞なのに、楽しくて、チャーミングで。音楽は人を楽しませるものだという思いがあるのですか?

「音楽は楽しいものだって思ってるわ。人を楽しくするものであるべきだし」

――もともと性格的にも、物事をシリアスに考えすぎずに、その状況を笑い飛ばしたいって思うようなタイプなんですかね?

「まさにその時には、そういうふうにはならないけど。後になったら笑い飛ばす……っていうところはあるわね。振り返ると、もっと冷静に見えたりするもんだし。自分がその状況の真っ只中にいるときはやっぱりシリアスに考えるけど、それを後で表現するときには多少ユーモアを交えたりするわ」

――子供の頃からそういうタイプ?

「うん。そうだと思う。そういうところは変わってないわね」

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年09月06日 14:00

更新: 2007年09月06日 17:44

ソース: 『bounce』 290号(2007/8/25)

文/内本 順一