エイミー・ワインハウスの世界を形成する音楽たち その1
AMY WINEHOUSE 『Frank』 Island(2003)
ジャイルズ・ピーターソンのミックスCDにも収録された“Take The Box”をはじめ、ジャズ的な素養を前面に出したファースト・アルバム。ナズの“Made You Look”を下敷きにした“In My Bed”など、6曲をサラーム・レミが手掛けている。
VARIOUS ARTISTS 『Curtis Lynch Jnr Presents The Experience』 Curtis Lynch(2005)
UKのレゲエ~R&Bプロデューサーのリーダー作的なコンピ。エイミーの“Stronger Than Me”もレゲエ・リミックスで収録されており、DJのブラックアウトとの(疑似)痴話喧嘩がおもしろい。
BRIDGET JONES : THE EDGE OF REASON 『Soundtrack』 Island(2005)
シュレルズのヒットで知られるゴフィン&キングの名曲“Will You Still Love Me Tomorrow?”を、きれそうなエイミーがしっとりアコースティックに披露。いまのところ本サントラのエクスクルーシヴ!
GHOSTFACE 『KILLAH More Fish』 Def Jam(2006)
USでいち早くエイミーに反応したGFKは、自身がラップを加えた“You Know I'm Good(Remix)”を本作に再収録。もともとウータンっぽいビートだけに両者の相性も抜群だ。
MARK RONSON 『Version』 Allido/Columbia UK(2007)
ロック曲のソウル解釈を試みたマークのアーティストとしてのブレイク作にエイミーもお返し参加。“Rehab”などとほぼ同じ演奏陣による軽快なノーザン・ビートに乗って、ズートンズ“Valerie”を酒灼けカヴァーしている。
MUTYA BUENA 『Real Girl』 Island(2007)
こちらはプロデュースを務めたサラーム・レミのコネクションで、ロネッツの“Be My Baby”をダジャレ気味に引用した“B Boy Baby”にエイミーが登場。ネタ選びやロウなテンポも相まって、これは完全にエイミー路線の曲だろう。