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インタビュー

Amy Winehouse(3)

どこにも行かないから

 この9月にようやく日本盤でもリリースされる『Back To Black』。プロデュースは6曲をマーク・ロンソンが、4曲をサラーム・レミが手掛けている。ヴィンテージ・ソウルやオールディーズの躍動感と生々しさを現代的なビート感とグルーヴで甦らせる音師ふたりと、その両方をあらかじめ感覚的に持っている歌うたい。コンビネーションは黄金だ。

――マーク・ロンソンやサラーム・レミとどのように知り合ったんですか?

「UKの関係者から推薦されたの。サラームの作る音楽にはずっと惚れ込んでたわ。マークのことも前から知ってて、いっしょにやりたいと思ってた。彼らの作る音楽は、他とは違うから。すぐに意気投合したわね」

――これからもふたりは欠かせない存在?

「そうね。彼らとなら何か新しいことができるかもしれないって思って、それで実際にそうなったわけだから。とても大切な存在よ」

――ところで、ヴォーカル・レコーディングは一発録りでやってるんですかね?

「最初から最後までワンテイクよ。ぱっとやったテイクがベストなことが多いから」

――ブースに入る前に気分を集中させて臨むわけですね?

「軽くウォームアップしてからブースに入る感じね。それで気分が乗らなかったらやめちゃうわ。だって時間の無駄じゃない? 乗らないときはダメだもん。でもまあ、仕事だからやるけど。仕事はしないと」

――30歳、40歳になっても、歌はうたっていきたいと思ってます?

「子供ができたら2~3年は休むかもしれないけど。でも歌はやめないと思う。私はミュージシャンだし。どこにも行かないから」

 「ただのミュージシャンだから」という言葉を何度か繰り返したのが印象的だった。みずからの本意とは別のところでイメージばかりが広がっていく。だが自分の本分は歌うことで、それ以外の「どこにも行かない」。エイミー・ワインハウスとはそういう女性だ。

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本国ではシングル・リリースし、9月5日に発売されたアルバムにも収録されている“Rehab”“You Know I'm No Good”はもちろん、しっとりとしたバラード“Love Is A Losing Game”もセレクト。さらにはフィル・スペクター作のオールディーズ・ナンバー“To Know Him Is To Love Him”のカヴァーや、ナップスター独占となるアコースティック・ライヴ〈Napster Live Session〉も大公開しています。ぜひチェックしてみてください!!

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カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年09月06日 14:00

更新: 2007年09月06日 17:44

ソース: 『bounce』 290号(2007/8/25)

文/内本 順一