capsule
精力的なプロデュース・ワークによって時代を味方に付けた男が、いまいちばん表現したかったサウンドとは!? 2007年最後の衝撃が強烈でポップな光を放つ!!
2007年12月4日、プライヴェート・スタジオ。中田ヤスタカは語る。
「自分の場合、ただ要望に応えて作るっていうのはあんまり好きじゃないんですよ。変化に対して構えちゃう人が音楽業界には多いから、特にプロデュース仕事だとそれを望まれることが多い。だけど、ちゃんと自分の音楽を追いかけている人たちを退屈させたくないんです」。
2007年に発表されたタイトルのうち、中田ヤスタカが携わった楽曲は70曲以上にのぼる。アイドル好きから90年代テクノ・ノット・デッド派までを巻き込んでブレイクしたPerfumeをはじめ、MEG、COLTEMONIKHAなど、女性ヴォーカル仕事における緻密なトラックメイクの影響力は、昨今のフォロワーの追随を見れば明白だろう。そしてそれらの裏方仕事を手掛ける中田にとって、自身の表現として重要な位置を占めるのが、こしじまとしことのユニット=capsuleだ。その通算10作目にして、2007年の3枚目となるアルバム『FLASH BACK』。プロデューサーとして周囲の評価を高めるなか、中田ヤスタカはcapsuleとしてどんな音楽を提案してきたのだろう?
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カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2007年12月27日 18:00
更新: 2008年01月18日 17:26
ソース: 『bounce』 294号(2007/12/25)
文/リョウ 原田