インタビュー

DIR EN GREYに繋がる世界中のラウドな奴ら

X 『Jealousy』 CBSソニー/キューン(1991)
DIRのルーツとして、避けては通れないのがこのバンド。YOSHIKIがデビュー作でプロデュースを手掛けたことも話題となった。また今年行われたhideの追悼ライヴにはDIRも参加し、本作収録の“MISCAST”を京の流血パフォーマンスも込みで感動的に披露している。
(加藤)

KORN 『Untitled』 Virgin(2007)
『Withering to death.』でUSへ進出、堂々の全米チャート42位をマークした2006年に、彼らが主催する〈Family Values Tour〉に招かれたDIR。その際にジョナサン・デイヴィスが〈最高にクレイジーでサイコティックなバンド〉と手放しで賛辞を贈ったのは有名な話だ。
(宮原)

DEFTONES 『Saturday Night Wrist』 Maverick(2006)
〈Family Values Tour〉での共演をきっかけに、昨年の全米ツアーへDIRをスペシャル・ゲストに迎えるなど、友好的な関係を築いている。音と映像における静と動のコントラストに定評のある彼らなので、DIRの感性とも共鳴する部分は多いはずだ。
(宮原)

LINKIN PARK 『Minutes To Midnight』 Warner Bros.(2007)
昨年行われたさいたまスーパー・アリーナでの来日公演ではDIRがオープニング・アクトに。かつて京都に住んでいたマイク・シノダの実弟がDIRのCDを所有していたことや、USのツアー・ブッキング・エージェントが同じであることが縁となり、このタッグが実現したとか。
(宮原)

TOOL 『10,000 Days』 Tool Dessectional/Volcano(2006)
1曲で映画のような世界観を構築する様に近似性が見られる両者。2006年〈Rock Am Ring〉から〈Metal Hammer〉など欧州フェスでの共演が続いた。忘れた頃に返信が届くというメル友のアダム・ジョーンズからは、〈LAで遊ぼう〉と誘われているそう。
(宮原)

HIM 『Venus Doom』 Sire(2007)
音はブラック・メタル、歌はフィニッシュ・フォークから影響を受けた、フィンランドを代表する彼らの〈ラヴ・メタル〉な世界観と、“GLASS SKIN”などで聴けるDIR特有の甘美で切ないメロディーからは同じ香りが匂い立っているよう。それこそがかの地におけるDIR人気を支える一大要素なのでは?
(宮原)

10 YEARS 『Division』 Universal(2008)
USはノックスヴィル出身の5人組とは〈Family Values Tour〉で絆を深め、〈またいっしょに何かやろう〉と話していたことから、昨年DIRの日本ツアーで再共演が実現した間柄。同志的な存在であろう彼らは、世界の頂点をめざし共に切磋琢磨するライヴァルだ。
(宮原)

MARILYN MANSON 『Eat Me, Drink Me』 Interscope(2007)
プロモ・クリップやライヴ・パフォーマンスにおける、流血も上等なシアトリカルでグロテスクな表現が何かと話題になるDIR。そんな壮絶な演出に通じる存在といって真っ先に挙がるのは彼でしょう。こちらはギリギリ・アウトな行為で訴えられたりしてましたが……。
(加藤)

MUDVAYNE 『The New Game』 Epic/ソニー(2008)
初期のバキバキ・メイクからナチュラル・メイクへとヴィジュアル面で変化をしつつも、攻めの姿勢は崩さない点にDIRとの共通項が。見た目に頼らずサウンドのみで勝負できるレヴェルに達した証?
(加藤)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2008年12月04日 06:00

更新: 2008年12月04日 18:28

ソース: 『bounce』 305号(2008/11/25)

文/加藤 直子、宮原 亜矢