インタビュー

フランツが夜の顔を手に入れるまでの道のりを徹底追跡! その2

THE CRIBS 『Men's Needs, Women's Needs, Whatever』 Wichita(2007)
UKの酔いどれ3兄弟は、進退を賭けた3作目でアレックス兄さんにプロデュースを依頼。結果、持ち前のガレージ・サウンドが踊れるロック・チューンに様変わり! ゴリッとした楽曲のなかでキラリと光るポップなアレンジにて、バンドは新境地を開拓した。
(柴田)

HALLAM FOE 『Soundtrack』 Domino(2007)
新作中で異彩を放つラストの弾き語り曲“Katherine Kiss Me”に先駆けて、本作用に美しいスロウ“Hallam Foe Dandelion Blow”を提供。〈大人のダンス・ロック〉にはこういうブレイクも必要よね!
(山西)


VARIOUS ARTISTS 『Radio1: Established 1967』 Universal(2007)
ここで披露したデヴィッド・ボウイ“Sound And Vision”のカヴァーは、原曲のシンセ・アレンジを活かした21世紀版アート・ロックな仕上がりだ。で、御大への愛情はますます加速し、ボウイ色濃厚な新作に繋がっていくのである!
(柴田)

CORRECTO 『Correcto』 Domono(2008)
ドラマーのポール・トムソンによるサイド・プロジェクトの初作。パブ・ロック~プロト・パンクなサウンドと青春シナプスを刺激する甘酸っぱいメロディーが並べられ、地元愛に溢れる味わい深い内容だ。新作では派手でゴージャスな音を披露しているフランツだが、彼らがインディー・ロック畑から登場したことを思い出させる原点回帰盤としても重要な一枚である!
(柴田)


サウンド・バイツ フランツ・フェルディナンドの世界グルメツアー 『アレックス・カプラノス 著』 白水社(2008)
ツアーの最中に出会った美味しいものを紹介していくアレックス版〈ミシュラン・ガイド〉。大人の夜には素敵なディナーが付きものなわけで、ビールがぶ飲み系のガキ・ロッカーとはやはり一線を画するでしょ?
(山西)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2009年01月22日 22:00

ソース: 『bounce』 306号(2008/12/25)

文/柴田 かずえ、山西 絵美