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インタビュー

大橋トリオを形作った音の源泉を本人が解説!

 〈影響を受けた音楽について話すのは苦手〉というのに……どうしても!と訊き出した6枚を紹介します! まずは「ジャズを始めるきっかけになったものです。メロディアスでクラシカルでゴージャス」というオスカー・ピーターソン・トリオの64年作『We Get Requests』(Verve:1)。その軽やかな音色は彼の音楽に継承されていますね。ちなみにこのグループの初作は『I Got Rhythm』。また、エラ・フィッツジェラルドがデューク・エリントンのバンドを従えた66年のライヴ盤『Ella And Duke At The Cote D'Azur』(Verve:2)は「古い録音なのに最近のどのライヴ音源よりも良い音に感じます。素晴らしいグルーヴ感、エラのヴォーカル、どれも輝いてます」と絶賛。音質にこだわる彼らしいコメントです。

 また、「言わずと知れた名盤。ピアノ・ソロでここまで情景を見せるものは、他にも少ないでしょうか」と感嘆するキース・ジャレットの99年作『The Melody At Night, With You』(ECM:3)、「僕の好きな名曲が多く入っていて、どれもナイス・カヴァー」と語るデンマークのサンネ・サロモンセンが“Smooth Operator”などをジャズ・テイストで歌った『In A New York Minute』(Virgin:4)、さらに「宇宙へ連れて行ってもらえますよ」という唯一の邦楽モノ、松任谷由実の89年作『LOVE WARS』(EMI Music Japan:5)が挙げられました。そして最後のエルヴィス・コステロ&バート・バカラックの98年作『Painted From Memory』(Mercury:6)は「アレンジが本物。〈アメリカー!〉って感じがしませんか?」とのこと。バカラックの洗練されたポップ感は大橋トリオにすごく通じると思いますよ!


4. 『In A New York Minute』

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2009年11月25日 18:00

更新: 2009年11月25日 18:23

ソース: 『bounce』 316号(2009/11/25)

文/bounce編集部