INTERVIEW（2）――村田シゲは生徒会長タイプ!?

村田シゲは生徒会長タイプ!?

——オープニング曲の“Today is yours”はCMで使われた曲ですが、ストリングスやフルートをフィーチャーしたカラフルな仕上がりですね。

「これはCMの映像ありきで作った曲です。その映像のイメージにあわせて、一人の女の子の世界がパッと広がっていくような感じの曲にしたくて。ストリングスのアレンジは前からやってはいたんですけど、自分がストリングスを弾けないから、〈ストリングスで何ができるのか〉とかはよくわかってないところもあったんですよ。でも、最近いろいろ聴いたりして少しずつわかってきたから、そういうことを試したりしました」

——その成果が表れている曲なんですね。

「だといいな、と思います（笑）」

——続く“みっつの涙”は南波志帆さんに提供した曲ですね。

「ライヴでの志帆ちゃんはカラフルでダンサブルな曲が多いから、そのなかにピアノと歌だけの曲がポンってあったらいいんじゃないかな、と思って書いた曲なんです。でも、なかなかライヴではやってくれなくて（笑）。難しいのかな?」

——それを今回セルフ・カヴァーしようと思った理由は?

「歌詞が言葉遊びみたいになっているのが楽しいな、と思ってて。ライヴの時にバンドでやってみて、オリジナルとはまた違った感じだったのがおもしろかったので、それを録音しておきたいと思ったんです」

——曲の終わりのほうが即興っぽい雰囲気の演奏でしたが、実際にそうだったんですか?

「そうですね。最後のほうは即興で、ライヴでも（新作と同じように）“Life”に繋がっていくんです。少しずつ“Life”のリズムが出てきて」

——やっぱり即興演奏は楽しい?

「すごく楽しいですね。シゲさんがずっとパターンをキープしてくれていて、私はそれに甘えてあっちに行ったりこっちに行ったり。神谷くんもわりとそういうタイプなんで、私があっちに行ったら〈ああ〉っていっしょに行って戻れなくなるっていう（笑）。シゲさんは私たち2人が〈戻れないんだろうなあ〉って思いつつがんばってキープしてくれているから、私たちも最後の最後で〈は〜〉って戻れたりして」

——村田さんが全体を見てくれている。

「そうですね。生徒会長タイプ（笑）」

——責任重大な立場ですね。

「ねえ、いっしょにおいでよ!って思うんですけど、ベースの人ってそういう立場なんですかね。こっちがコードとか勝手に変えちゃって演奏したりするので、〈さっきは何をやっていたの?〉って訊かれたりするんですよ」