THE SLITSのヴォーカリスト、ARI UPが病気のため死去
THE SLITS(写真中央がARI UP)
スリッツの中心メンバーとしても知られるシンガーのアリ・アップが10月20日、病気のため亡くなったことが発表された。享年48歳。これはセックス・ピストルズのジョン・ライドンが、自身のサイトを通じてあきらかにしたもの。彼はアリ・アップの母親であるノラと婚姻関係にあり、サイトには家族の一員としての追悼コメントが寄せられている。
62年にドイツで生まれたアリ・アップは、76年にドラマーのパルモリヴらと共にスリッツを結成。クラッシュの前座などで名を上げ、79年にはデニス・ボーヴェルをプロデューサーに迎えたファースト・アルバム『Cut』を発表。パンクやレゲエ、ダブを混合した特異なサウンドでシーンに衝撃を与えた。セカンド・アルバム『Return Of The Giant Slits』発売後にスリッツは解散するも、アリはニュー・エイジ・ステッパーズに参加するなどして音楽活動を継続。2005年に初のソロ・アルバム『Dread More Dan Dead』を発表し、2006年にはスリッツを再結成。昨年にはスリッツとしては実に28年ぶりとなるニュー・アルバム『Trapped Animal』をリリースして、アーティストとしての健在ぶりを示していた。
謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。