〈QUATTRO MIRAGE〉3日目レポ!　小谷美紗子とPERIDOTSが競演

左から、小谷美紗子、PERIDOTS　（photo by Yukari Morishita）

タワーレコードとCLUB QUATTROの共同ライヴ・イヴェント〈QUATTRO MIRAGE VOL.2 ～MORE ACTION, MORE HOPE.～〉。ここではその東京公演の3日目、5月25日に渋谷CLUB QUATTROで行われた小谷美紗子とPERIDOTSの対バン・ライヴの模様をレポートします!

小谷美紗子　（photo by Yukari Morishita）

100sのメンバーでもある山口寛雄（ベース）と玉田豊夢（ドラムス）を迎えたトリオ編成で登場した小谷美紗子は、昨年発表のミニ・アルバム『ことの は』に収録されている“空の待ち人”からライヴをスタート。透明感と力強さを併せ持つ彼女の歌と、心地よいピアノの音が会場を包み込むと、そのまま名曲“Who”へ突入。笑顔で「トリオでやるのは6か月ぶり」というMCを挟んだあとに“青さ”を披露し、続いて3人の生み出すグルーヴの真骨頂と言えるアップテンポな“faint oder”“still have us”で会場は大盛り上がり!　そして終盤、ひとりステージに残った小谷は「みなさん、地震は大丈夫でしたか?　マスコミなどが忘れても、私たちは長く思い続けていきましょう」というメッセージを伝えた後、東北地方太平洋沖地震で大きな衝撃を受けたことから生まれたという楽曲“3月のこと”を演奏。オーディエンスひとりひとりに訴えかけてくるようなパフォーマンスでステージを締め括りました。

PERIDOTS　（photo by Yukari Morishita）

続いては、タカハシコウキのソロユニットであるPERIDOTS。まずはひとりで“長かった一日が終わろうとしている”を演奏し、会場を彼独特の世界に惹き込むと、2曲目からはバンド・セットへと移行。“労働”“オールライ”“Head to Toe”と続けざまに披露し、どこか切なさを湛えたメロディーと澄んだハイトーン・ヴォイスでフロアを染め上げていきます。「小谷美紗子さんにはシンパシーを感じていたので、今日は同じステージに立てて嬉しい。」というMCに会場も納得。ライヴは哀愁漂う“Nothing Is Comig”、優しいメロディーの“メトロ”、穏やかな“どこへ”と、ファースト・アルバム『MY MIND WANDERS』の楽曲を中心に進行。バンドとの息もピッタリで、アンコールの“Tokyo to Tokyo”まで、PERIDOTSならではの繊細な音世界が見事に表現されていました。

それぞれ確固たる世界観を持つアーティスト2組が、その歌声で会場を魅了した〈QUATTRO MIRAGE VOL.2〉の3日目。東京公演のラスト2公演のレポートも随時更新しますので、次回をお楽しみに!

※〈QUATTRO MIRAGE VOL.2〉5月23日公演（ねごと×another sunnyday×小林太郎）のライヴ・レポートはこちら!

※〈QUATTRO MIRAGE VOL.2〉5月24日公演（モーモールルギャバン×MONOBRIGHT）のライヴ・レポートはこちら!

〈QUATTRO MIRAGE VOL.2 ～MORE ACTION, MORE HOPE.～〉 5月25日公演 セットリスト
【小谷美紗子】
1. 空の待ち人
2. Who
3. 青さ
4. faint oder
5. still have us
6. 消えろ
7. Recognize
8. 3月のこと


【PERIDOTS】
1. 長かった一日が終わろうとしている
2. 労働
3. オールライト
4. Head to Toe
5. My Mind Wanders
6. Nothing Is Coming
7. Follow The Stars
8. メトロ
9. どこへ
10. Tokyo to Tokyo
〈アンコール〉
1. リアカー