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DISH//、10周年記念ライヴ最終日にあいみょんがサプライズ登場。10周年プロジェクト「再青」発表も

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バンド結成10周年を迎えるDISH//が、12月16日~18日にかけて、パシフィコ横浜 国立大ホールにて3デイズ・ライヴ「DISH// 10th Anniversary Live」を開催。チケットは全日とも完売しており、3日間で15,000人の「//er」(スラッシャー/ファンの呼称)が集結した。DISH//にとっては、10周年イヤーの幕開けとなるライヴというだけではなく、年末には「NHK紅白歌合戦」への初出演も控えており、満員の会場は祝福のムードに包まれていた。

3日間ともシークレット・スペシャル・ゲストが参加しており、初日公演ではマカロニえんぴつのはっとり(Vo/Gt)とのデュエットが実現し、はっとりからは「ライヴ観てたけど、めちゃめちゃロック・バンドだね。熱くなっちゃった」と称賛を受けた。2日目の公演では、メンバーが「憧れの先輩」と尊敬するOKAMOTO'Sと熱いセッションを繰り広げ、ヴォーカルのオカモトショウに「ロック・バンドのDISH//と一緒にやれて嬉しいです」という言葉をもらった。そして、ファイナルとなる3日目の公演には、社会現象を巻き起こした“猫”の「生みの親」であるシンガー・ソングライターのあいみょんが登場し、3日にわたったアニバーサリー・ライヴの締めくくりを華やかに彩った。

ライヴのオープニング・ムービーでは4年連続でワンマン・ライヴを行った日本武道館公演や日比谷野外音楽堂、富士急ハイランド・コニファーフォレストでの野外ライヴなどの過去映像と共に、北村匠海(Vo/Gt)による「誰になんて言われようと、DISH//ってすげぇんだぞって言い続けたい」という5年前のライヴでのMCが流された。そして、暗がりの中で矢部昌暉(Cho/Gt)、橘柊生(DJ/Key)、泉大智(Dr)に続いて、北村匠海が姿を見せる。ピンスポットに照らされた北村がステージの中央で人差し指を天に突き上げ、オープニング・ムービーのフィルム・リングが人差し指に重なると、ライヴは勢いよく“No.1”で幕を開けた。さらに、「順風満帆なようでずっと負けてばかりだった」というリアルな心境を込めた“ルーザー”、絶賛公開中の映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の日本語吹替版主題歌“Shout it out”と、2曲連続でメンバーが作詞作曲に携わったラウドなミクスチャー・ロックを連発すると、観客は総立ちとなってクラップを鳴らして盛り上がった。

最初のMCでは、北村が冒頭の映像に触れ、「14歳からDISH//を歩み始めて、右も左もわからないながらも、それでも前に進んでやってきました。僕らの歴史を語る集大成のライヴにしたいと思っています」と語ったあとに、「懐かしい曲をやります」と続け、歌詞に楽曲名を盛り込んだ“皿に走れ!!!!”や以前は楽器を弾かずに抱えたままで踊っていた“TENKOUSEI”といった懐かしのナンバーを現在のバンド・サウンドでリバイバル。初日のMCで北村が「バンドに憧れた少年たちは、ちゃんとバンドとして胸を張って生きています!」と語っていたように、2011年12月25日の結成時には楽器をまったく弾けなかった彼らだが、それぞれが担当楽器を猛練習し、数多くのライヴを経験したことでバンドとしての強固なグルーヴを獲得。巨大スクリーンの前で楽器を弾きながら踊った“HIGH-VOLTAGE DANCER”や矢部がステージを所狭しと暴れ回った“NOT FLUNKY”でさらに熱気とスピード感を上昇させ、観客も一緒になってダンスして、会場には一体感が生み出された。

「コロナ禍の2年間、いっぱい挫けそうになったタイミングあったと思います。何かに思い悩んで立ち止まってしまったり、何かひとりでは心細いような夜があったりすることはありませんか? 僕はあります」と話し始めた北村は、「そういうときに助けてくれたのは、いつも音楽でした。音楽の力ってすごいね。みんなにとって、僕らの音楽がそういう存在であってほしいし、僕ら自身もそういう言葉やメッセージをたくさん届けていきたいです」と語り、「みんなに自分らしくいてほしい。一人一人の明日が笑いかけてくれますように」という願いを込めた“ありのまんまが愛しい君へ”の歌詞のひと言ひと言を観客の心に丁寧に届けるように熱唱。続く“Loop.”では一転してアーバンなムードを醸し出し、エンターテイメントを追求するロック・バンドとしての幅広い一面をアピールした。

ここで、バンド結成からの10年間を振り返っては、2018年にメンバーが脱退したことにも触れ、「バンド名を変えて歩き出そう」という案まで出たという過去を明かした。そして、バンドとして再出発する決意を込めた“Starting Over”では8人編成のストリングス隊との豪華なコラボレーションを披露。楽曲の輪郭を凛々しく引き立てるような弦の調べによって、バンドの後悔や無念さ、それでも失うことのない情熱が駆り立てられるような演奏となっており、橘が途中で歌えなくなるほどの涙を流すと、メンバーや観客にも感情が溢れた涙が伝播した。さらに、ステージ上にトーチが掲げられ、新しい幕開けを願う“DAWN”では、北村が間奏中に「今日、流した涙は一生忘れない。みなさんも、この瞬間をどうか忘れないでください」と絶叫。そして、大ヒットした“猫”ではノスタルジックな照明の中でバンドとストリングスによる優しいアンサンブルに乗せて切ない歌声を響かせた。

橘がセレクトしたメンバーの過去の写真をもとに思い出話を展開する和やかな時間を経て、ライヴは一気に後半戦へと突入。北村は「最初はギターを持って踊っていたけど、演奏はできていなくて。少しずつ進んできて、今、胸張ってバンドとしてステージに立てています。僕らが大きくなったところを見せてもいいですか?」と呼びかけ、「俺たちは音楽で飯食ってるぞ!」と声を上げた。そして、「また明日から、DISH//で過ごす日々が、最高で最強で超楽しみです」と語り、DISH//初のオリジナル曲である“It’s alright”やメジャー・デビュー曲“I Can Hear”、アニメ「NARUTO-ナルト- 疾風伝」のエンディング・テーマ“FLAME”といった初期のライヴのキラー・チューンから、最新のド派手なロックンロール・ナンバー“Seagull”へと繋げてオーディエンスのテンションを引き上げると、YouTubeでの視聴回数が公開からわずか1ヶ月で1,000万回を超えた最新シングル“沈丁花”を通して、ファンに「いつもいつもありがとう」という感謝の気持ちをまっすぐに届けると手を振ってステージをあとにした。

そして、アンコールで、メンバーと共にあいみょんが登場すると、客席は興奮と歓喜で溢れ、大きな拍手が沸き起こった。2組の共演は、2019年6月に開催されたあいみょん主催の対バン・ツアー「AIMYON vs TOUR 2019 “ラブ・コール”」以来、2年半ぶり2度目。この日は、あいみょんが北村が出演した映画『君の膵臓をたべたい』に触発されて書いたバラード“猫”をアコースティック編成でパフォーマンス。このふたりでしか成し得ないエモーショナルなハーモニーやフェイクも披露し、別れの曲ではあるが会場の雰囲気は多幸感でいっぱいとなっていた。歌い終えたあいみょんは、「一緒に“猫”を歌うなんて思ってもなかったから緊張したけど、10周年の記念のライヴということで、ほんまに貴重な機会に一緒に歌えてよかったです」と語ると、「紅白でお会いしましょう」と笑顔で退場した。そして、メンバーが作詞作曲した“揺れてゆく”、“B-BOY”に続き、北村が「DISH//らしく踊り狂える曲」と解説したライヴの定番曲“愛の導火線”をファンと共に思い切り楽しむと、北村は「DISH//史上一番最高のライヴだったと思います」と感想を述べ、「また次の10年に向けて歩み出したいと思います」と決意を表明。「また会いましょう」とファンとの再会を誓い、ステージ上に大量のお皿を振り撒いてアニバーサリー・ライヴを豪快に締めくくってステージをあとにした。

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エンドロールが流れ終わると、結成10周年を記念したプロジェクト「再青」(さいせい)の告知映像が流された。10年間で生み出してきた楽曲の数々を「現在」の彼らの演奏と声でリテイクする、まさに「過去」と「未来」を繋げるプロジェクトである。2022年1月1日を初回として、毎月1日に2曲ずつリテイク楽曲が配信される。第1弾はメジャー・デビュー曲“I Can Hear”、もう1曲はシークレットになっており、配信当日に発表となる。

DISH//「再青」プロジェクト始動

 

■「10th ANNIVERSARY RETAKE PROJECT 再青 saisei」特設サイト
https://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/DISH/saisei/

 

■DISH// コメント
再青。
僕たちは再び青春を味わえるのだ。
2度とないあの頃を
もう一度過ごして
そして、また次の
10年と向かい合わせになって
僕らは夢を語りたい。
足踏みしてた10年前の
僕らは
今では少し
歩幅も大きくなった気がするな。
沢山のありがとうと
ほんのちょっとだけ
自分たちも褒めながら
あの頃を再生できたらなと思います。

―― 北村匠海(Vo/Gt)

 

0から始まったDISH//
楽器も弾けなくて歌も上手くなくて
本当に何もないところから始まったDISH//
10年間で色んなことを学んで、経験して、反省して
今の僕らの中には10年間の全てが血となり肉となり存在しています。
何もできなかった、何も知らなかったあの頃とは違う。
今のDISH//の「音」を聴いてほしい。
また新しいスタートと共に。

―― 矢部昌暉(Cho/Gt)

 

昔の音を今の僕らの音で。
青春を駆け抜けたあの時代をまた。
今できることを全て出し尽くす。

―― 橘柊生(DJ/Key)

 

10年という節目は自分にとってもとても大事で、DISH//に入って5年経ちます。
10年目にして僕にとってはまた新しいスタートな気がしています。
本当の勝負はここから始まると確信しています。
音楽の素晴らしさを信じて切に音楽を届けていきます。

―― 泉大智(Dr)

 

▼リリース情報
DISH//
14thシングル
『沈丁花』
NOW ON SALE


 

▼映画情報
『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』
公開中
監督:アンディ・サーキス
脚本:ケリー・マーセル
原案:トム・ハーディ / ケリー・マーセル
出演:トム・ハーディ(エディ) / ミシェル・ウィリアムズ(アン) / ナオミ・ハリス(シュリーク) / リード・スコット(ダン) / スティーヴン・グレアム(マリガン) / ウディ・ハレルソン(クレタス)
日本語吹替版主題歌:DISH// “Shout it out”
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カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース | タグ : BOYS POP!

掲載: 2021年12月21日 11:00