インド滞在期のTHE BEATLESの知られざる素顔に迫るドキュメンタリー『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』、John Lennon名曲誕生秘話②“Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey”＆場面写真公開

ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド

デビュー60周年を迎えるTHE BEATLES。最高傑作『The Beatles (White Album)』を生んだインド滞在期のTHE BEATLESと出会い、奇跡の8日間を過ごしたポール・サルツマン監督によるドキュメンタリー『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』が現在ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺、新宿バルト9ほかにて全国公開中。このたび、インド滞在中にJohn Lennonが作った曲“Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey”の、THE BEATLES史上最も長い曲名に隠された秘密と、リシケシュのJohnを捉えた場面写真が解禁された。

1968年、全世界で最も有名なグループ THE BEATLESはガンジス川のほとりにいた。自分たちは何者で、どこに向かえばいいのか、人生の豊かさとは何かを求めるGeorge Harrisonの発案で、4人は超越瞑想運動の創始者マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーと出会い、インド北部のリシケシュにある、ガンジス川を臨む丘の上のアシュラム（僧院）に招待される。このとき、心の声の導きでこの地を訪れていたひとりの青年がいた。現在、映像制作者として活躍するポール・サルツマン監督だ。『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』は、THE BEATLESと運命的に出会い、共に過ごした奇跡の8日間を描くドキュメンタリー。

今回紹介するのは、THE BEATLES史上最も長い曲名となる“Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey”を巡るミステリーだ。インド滞在中にTHE BEATLESは数多くの楽曲を創作し、名盤『The Beatles (White Album)』に収められている。その中の1曲で、タイトルを直訳すると「みんなが秘密を持っている。俺と俺のサル以外は」を意味する。この秘密とは、インドにも同行した妻のCynthiaや周辺の人々にもJohnが秘密にしていたYoko Onoとの関係を意味しているのだ。当時、前衛アーティストとして活躍していたYokoと、全世界が注目するTHE BEATLESのリーダーであるJohn。ふたりの関係を批判的な目で見られていたJohnは「ふたりの関係を歌ったもので、たまたま気に入ったフレーズで曲に仕上げた。愛の輝きに包まれていた自分たち以外、みんな被害妄想の塊のように見えたんだ」と語っている。

何度もリフレインされる「Come on, come on」というフレーズは、マハリシの口癖「Come on,take it easy」からインスパイアされたもので、当初はタイトルも「Come On, Come On」になる予定だったが、あまりにもありきたりすぎるという理由から見直され、THE BEATLES史上最も長いタイトルとなった。「Ev'rybody's got something to hide except for me」（私以外の誰もが秘密を隠している）の一節も、実はマハリシの語った言葉で、ユーモア精神溢れるJohnが「and my monkey」をつけ加えたのだという。なぜ「サル」かといえば、Yokoを猿に見立てた風刺イラストに腹を立てたとも、「ヘロイン中毒者」を指す隠語とも言われている。

このたび公開された場面写真は、サルツマン監督が撮影したJohnのリラックスした姿をはじめ、インドでマハリシが提唱する超越瞑想を体験したJohnが、「頭の中の考えを追い出し考える代わりにマントラを頭の中で繰り返す。意識せず自然にだ」と語っている場面、カジュアルな装いで口笛を吹きながら講義に向かう姿、そしてマハリシに導かれてアシュラム内を移動しているジョンの姿となっている。

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