インタビュー

シャギーを支える強力スタッフをシャギシャギッとご紹介!!

・レイヴォン

シャギーのデビュー以前から活動を共にしてきたシンガー、レイヴォン。高校時代からDJ/MCとして地元ブルックリンのヒップホップ・クルーに参加していたという彼のレコーディング・キャリアのはじまりは、92年にシャギーのシングル“Big Up”(シャギーのデビュー作『Pure Pleasure』に収録)にフィーチャーされたこと。以降シャギー&レイヴォンの強力デュオとして、大ヒットを記録した2001年の“Angel”(『Hot Shot』に収録)などを世に放った。ソロ・アーティストとしても97年にシャギーを逆フィーチャーしたアルバム『Hear My Cry』を、今年に入ってからはシャギーやブライアン&トニー・ゴールド、リック・ロックらが参加したニュー・アルバム『My Bad』をビッグ・ヤードからリリースした。これまで〈シャギーの片腕〉というイメージが強かった彼ではあるが、今後のソロ・アーティストとしての活動にも注目が集まっている。また、その出自からわかるようにレゲエと同じようにヒップホップをそのバックグラウンドに持つ彼だけに、幅広い表現力を持った彼の存在がシャギーの音楽に与えている影響は計り知れないものがある。

・ロバート・リヴィングストン

バウンティ・キラー、ブジュ・バントンといったビッグ・アーティストを手掛けてきたプロデューサー。シャギーをデビュー当時から支えてきた彼は現在、マネージャー/ビッグ・ヤードの共同主宰者としてもシャギーをバックアップしている。つまりはシャギーのオヤジ的存在でもあるわけだ。『Lucky Day』のなかでも直接的なプロデュース曲こそ2曲と少ないものの(そのうちの1曲が“Hey Sexy Lady”)、エグゼクティヴ・プロデューサーとして名を連ねているロバートが(文字どおりの)総監督として果たした役割は大きいはず。また、左で触れたレイヴォンの作品のプロデュースをシャギーと共に手掛けているのもロバートだ。

・ブライアン&トニー・ゴールド


ブライアン&トニー・ゴールドの91年作『Green Light』(Pow Wow)

ジャマイカ出身のコーラス・デュオ。参加作品は数知れず、ビーニ・マンやデニス・ブラウンといった大物たちの作品のなかでも抜群のコーラスワークを聴かせている。95年にはシャギーの『Boombastic』に参加し、以降シャギーにとって2人のコーラスがもたらすふくよかなヴァイブスは欠かせないものになっているようだ。『Lucky Day』からのファースト・シングル“Hey Sexy Lady”で印象的なフックを歌っているのも彼ら。また、彼らは三木道三の2001年作『Lifetime Respect』にも参加している。現在はビッグ・ヤードに所属している彼らだけに、今後豪華ゲスト陣が参加する自身のアルバムのリリースもあったりして?

・リカルド“リック・ロック” デューセント

いまだまとまった音源こそないものの、ビッグ・ヤードに所属するリック・ロックはこれからの活動が期待されるシンガー/ソングライターだ。彼もまた、ビッグヒットを記録した“It Wasn't Me”でフィーチャーされたことで一躍注目を集めた。『Lucky Day』にも参加し、ロバート・リヴィングストンがプロデュースを手掛けたサントラ『Showtime』に収録された“Your Eyes”では、ブライアン&トニー・ゴールドとの絶妙なコンビネーションを聴かせている。

・ショーン“スティング”ピッツォーニア

“Oh Carolina”“It' Wasn't Me”“Angel”というシャギーのヒット曲の多くを手掛けてきたのがプロデューサーであるショーン“スティング”ピッツォーニア。彼もまた、ロバート・リヴィングストンと並んで欠かせないスタッフのひとりであり、『Lucky Day』でも6曲のプロデュースを手掛けている。プロデュースだけでなく、ほとんどの楽器演奏をマスターしている彼に対するシャギーの信頼は絶大。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2002年11月07日 16:00

更新: 2003年02月13日 12:09

ソース: 『bounce』 237号(2002/10/25)

文/大石ハジメ

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