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インタビュー

こちらはブルースとの蜜月アルバム×3!!

『Aerosmith』 Columbia(1973)

  いわゆる12小節でのブルース・アプローチは希薄だが、横ノリでルーズな感覚が、チープで粗野なロックンロールにブルースを注入しているファースト・アルバム。ギターはもとより、スティーヴン・タイラーの豪放なハープがブルースへの敬愛を強調している。ルーファス・トーマスのカヴァー“Walking The Dog”も収録。

『Draw The Line』 Columbia(1977)

  『Rocks』に続く5作目。ココモ・アーノルド作の“Milk Cow Blues”のカヴァーを収録するも、ベースとなったのはキンクスのヴァージョンであろう。そんなことからも、彼らがブリティッシュ・ビート経由でブルースに辿り着いたことが窺える。緻密なアレンジとストレートなロックが交差したアルバム。

『Live Bootleg』 Columbia(1978)

  最初の全盛期である77~78年の演奏を中心に構成されたライヴ盤。ラフでダイナミックなバンドの魅力を最大限に感じ取れる逸品である。特筆すべきはジェイムズ・ブラウンやジミー・リード(お手本はヤードバーズ版)のカヴァー。いずれもデビュー直後73年の録音で、彼らのルーツを知るうえでも興味深い内容である。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2004年04月08日 12:00

更新: 2004年04月28日 20:05

ソース: 『bounce』 252号(2004/3/25)

文/石田 英稔