Jazztronik
フロアからお茶の間までを七色のグルーヴで染めるクロスオーヴァーのサムライ。〈赤〉と〈青〉、〈情熱〉と〈思索〉……対照的な新作を2枚連続リリース!!
Jazztronikこと野崎良太ほど、多くのリスナーに迎え入れられながら、その多様性ゆえに実体の掴みにくいアーティストもいないのではないだろうか。J-Popのフィールドでマスにアピールするポップソングを紡ぎながら、同じ夜にクラブでDJをこなし、夜の住人たちを熱狂させる。ラテン音楽に深い造詣があり、ピアニストとして培ったクラシックの流麗さとクラバーとして養ったテクノのミニマリズムを作品に同居させる。2作連続でリリースされるアルバムもまた性格の違う双子のような作品だ。彼のなかで惹かれ合い、共存するさまざまな世界観――彼は「なぜか僕は〈ブラジルもの〉と言われてきたんですが、実は〈ブラジルもの〉ってそんなに作ってないんです」と笑いながら、なぜこのようなスタイルでのリリースになったのかを語りはじめた。
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