インタビュー

Jazztronik

フロアからお茶の間までを七色のグルーヴで染めるクロスオーヴァーのサムライ。〈赤〉と〈青〉、〈情熱〉と〈思索〉……対照的な新作を2枚連続リリース!!


 Jazztronikこと野崎良太ほど、多くのリスナーに迎え入れられながら、その多様性ゆえに実体の掴みにくいアーティストもいないのではないだろうか。J-Popのフィールドでマスにアピールするポップソングを紡ぎながら、同じ夜にクラブでDJをこなし、夜の住人たちを熱狂させる。ラテン音楽に深い造詣があり、ピアニストとして培ったクラシックの流麗さとクラバーとして養ったテクノのミニマリズムを作品に同居させる。2作連続でリリースされるアルバムもまた性格の違う双子のような作品だ。彼のなかで惹かれ合い、共存するさまざまな世界観――彼は「なぜか僕は〈ブラジルもの〉と言われてきたんですが、実は〈ブラジルもの〉ってそんなに作ってないんです」と笑いながら、なぜこのようなスタイルでのリリースになったのかを語りはじめた。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2005年10月13日 16:00

更新: 2005年10月27日 18:11

ソース: 『bounce』 269号(2005/9/25)

文/駒井 憲嗣