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インタビュー

Jazztronikが関係を持ってきた女性ヴォーカリストたち

「花とみつばち」によれば、男は花なのだそうで。そして、女はそこに吸い寄せられるみつばちのようなもの。で、優れた女性シンガーと次々関係(いやらしい意味ではありません)を持ち、その才能を育てていく野崎良太というヤツは、どうやら愛される花のようだ。そんなJazztronikの蜜を吸ったみつばち……じゃなく女性シンガーをここでは紹介しておこう。まず、初期Jazztronikのメイン・シンガーといえば、もちろんbebe。その無国籍的で優美な歌声はソロ・アルバム『bossa nossa』でも存分に味わえるはず。その後は作詞などでもJazztronikに関与している。そして、会心作『SET FREE』で脚光を浴びたYURAIは、そもそもジェフテ・ギオムの楽曲で注目を集めただけあって、その歌唱は実にスタイリッシュ。トラックメイカーのIDEEと組んだDe La Funkeとしてもデビューを果たしている。で、同じく『SET FREE』で目立ったのはarvin homa aya。野崎の手によるソロ・アルバム『Butterflies』もリリースしたばかりの彼女は、Reggae Disco Rockers『reggae magic』(ここに登場するMika ArisakaもJazztronikとは縁深い)などに参加してきた実力者だ。また、野崎の全面プロデュースによる『JAZZTRONIK presents MIHONOVA.』を残した唐沢美帆もここで紹介しておく。切なくも可憐な歌声をその蜜で育んだからこそ、彼女も傑作『ID』を生み出せたのだろうから……。ということで、今後の動向を注目すべきは“アオイアサガオ”などのポップ・チューンでメイン・ヴォーカルを担ったMyeだろう。それともまた別の羽音が聞こえてくるのだろうか?

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2005年10月13日 16:00

更新: 2005年10月27日 18:11

ソース: 『bounce』 269号(2005/9/25)

文/出嶌 孝次