インタビュー

PHARRELL

ビリオン・ダラー・ベイビーの頭のなかはどうなってんの? このうえなくポップですこぶるキュートな『In My Mind』に詰まってるものは何? 教えて、ファレル!!


 米コンピュータ・メーカーのウェブサイトによる〈Personal Again〉キャンペーンに、ヤザー(Yessurr)と出演した際の〈肩書き〉は〈Intergalactic Artist〉だった。奇抜な作品が多いながらも、ヒットという結果を残し続けるトップ・プロデューサー・チームのネプチューンズ、その相方チャド・ヒューゴと主宰するスター・トラック(何かと宇宙のモチーフが多い)、さらには旧友のシェイも加えたN.E.R.D.としても知られるファレル・ウィリアムズ。
 彼がソロ・アルバムを出すという第一報が届いたのは、ちょうど昨年の今頃。当初はその年の11月リリースとアナウンスされていたが、グウェン・ステファニーとの“Can I Have It Like That”、続く“Angel”が期待を煽りつつもドロップ寸前で数回延期に。NIGOと握手を交わしたブランド〈Billionaire Boys Club〉〈Ice Cream〉やルイ・ヴィトンとのコラボ(広告にも登場)などコンスタントに話題が届く一方、アルバムに関する情報は一時途絶えたりもした。が、カニエ・ウェストとの夢の共演曲“Number One”をはじめとする新曲やネリー、スヌープ・ドッグ、クリプスのプッシャー・Tといった新たなゲストの追加など、アルバムのアップグレード作業を経て、ついに、というか、ようやく『In My Mind』はイン・ストアズ・ナウとなった。全米チャートでは初登場3位をマーク。昨年9月末@BAPEオフィスで、淡々と丁寧に語る彼の表情が思い出される──。

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掲載: 2006年08月31日 20:00

更新: 2006年09月07日 21:26

ソース: 『bounce』 279号(2006/8/25)

文/栗原 聰