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インタビュー

『DIGIKAL ROCKER』から連想される自由な音楽! その2


TENOR SAW 『Fever』 RAS
〈ラバダブ〉とは、レゲエのサウンドシステムで繰り広げられる即興パフォーマンスのこと。で、ラバダブ全盛期の話術の巧みさが詰まったのがこのベスト盤だ。その名も“Rub A Dub Market”をはじめ、DJ芸の楽しさが凝縮されている。
(大石)

HERBIE HANCOCK 『Future Shock』 Columbia(1983)
御大がビル・ラズウェルと共に未来の衝撃を先取りしようとしたヒップホップ作品……の一言では語れないほど、手探りのエレクトロ感覚がオモロいSF盤で、RADM好きにもオススメしたい。ドラムはスライ・ダンバー。
(出嶌)

SPANK ROCK 『Yoyoyoyoyo』 Big Dada(2006)
マージナルかつ下品なゲットー・エレクトロを聴かせる彼ら。未来的にしてヴィンテージなサウンドには似た点も……ということで、昨年RADMと来日公演で競演するはずだったものの、突如中止に。ぜひリヴェンジを!
(大石)

DEM FRANCHIZE BOYS 『On Top Of Our Game』 So So Def/Virgin(2006)
US南部のヒップホップにはRADMばりに人懐っこい痛快折衷ビートが山盛り! なかでもコイツらのパーカッシヴなスナップ・チューンはオトナなクランク(?)と下世話な語りの絡みが最高だ。
(出嶌)

GENERAL SMILEY & PAPA MICHIGAN 『Rub-A-Dub Style』 Heartbeat(1992)
ジャマイカのDJコンビによる名作。話芸の楽しさを押し出したコンビネーションもRADM的だが、〈上下ジャージ〉のいなせな着こなしなんてまさに! ラバダブのりの勢いの良さも、だね。
(大石)

EDU K 『Frenetiko』 Man(2006)
そろそろオシャレさんに注目されそうで恐いバイリ・パンカーの初アルバム。アホな名曲“Sex-O-Matic”を筆頭に、エレクトロ~ベース~ダンスホール・レゲエ~ニューウェイヴの味わいをスカスカなファンキのノリに乗っけた汁だくの名盤!
(出嶌)

TTC 『3615』 Big Dada(2007)
さまざまなオモシロ・ビートを絶妙なタイミング&距離感で採り入れてクランク・エレクトロな様式を編み出したフランスの怪物ユニット。その入口の多さや対象との距離の計り方は、RADMの多様なブレイクビーツ流用マナーに通じまくり。
(出嶌)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年04月26日 18:00

ソース: 『bounce』 286号(2007/4/25)

文/大石 始、出嶌 孝次