インタビュー

豊富なアイデアを詰め込みまくったRADMの作品を紹介!

 FLY-Tを含む3DJ時代のRADMが残している音源は2枚。ミニ・アルバム『7F BUT NO ELEVATOR』と、同じくミニ『ベラベラ』がそれで、Hiyoriが参加したラヴァーズ“rule”、内田直之が同曲をダブ・ミックスした“no rule”を収めた前者、ニューオーリンズ×エレクトロ・ダンスホール“carnivaltick”が白眉モノの後者と、すでに豊富なアイデアが詰まった彼らならではの作風が垣間見える。より2DJの自由度が増し、そのアイデアが有機的に結び付きはじめたファースト・アルバム『Computerize it』には、ラガ・ディスコな“UNLUCKY TOP RANKIN”、G.RINAと絡んだ“System”などの名曲が多数! 加速度的に進化するe-muraのトラックメイキングも、類を見ないオリジナリティーを獲得している。2006年には渡辺俊美や笹沼位吉も参加したミニ・アルバム『Extra Standard』を発表。バイリ・ファンキをいち早く採り入れる嗅覚の良さとカラフルなポップセンスが同居したこの作品で勢いづいたRADMは、その後たった1年で最高傑作『DIGIKAL ROCKERS』を作り上げることになったのだ。
▼RUB-A-DUB MARKETの作品を紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年04月26日 18:00

ソース: 『bounce』 286号(2007/4/25)

文/大石 始