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インタビュー

類が友を呼びまくり!? RADMの周りを囲む刺激的な人たち!

 RADMの周辺人脈を探っていくと、その多くが共通するスタンスを持っていることがわかる。一言で言えば、〈ジャンルに囚われない自由な音楽性を、東京発のフロア・ミュージックとして提示する〉。だからこそ、RADMと彼らの間で行われているコラボレーションは、有意義なものが非常に多いのだ。

 まず、今回の新作だけではなく、『Computeri-ze it』にも参加してスモーキーな歌声を披露していたG.RINA。DJセニョリーナ名義でのDJプレイも含め、彼女のエクレクティックな音楽性はRADMとの共通点も多い。RADMがリミックスを手掛けたこともあるWORLD SUPREME FUNKY FELLOWS 2102、新作には富村唯が、『Exrea Standard』には笹沼位吉が参加しているSLY MONGOOSE、そして以前e-muraがリミックスを担当したPACINOSや、RADM主催のパーティー〈SMD〉にもたびたび出演しているKEN2-DSPECIAL A.K.A. youthless & The youngなどは、 RADMにも通じる東京発のオリジナル・レゲエ・スタイルを聴かせてくれる(そうした意味では、1TA-RAWやCHAMPION BASSクルーといったDJたちもRADMと同じものをめざしていると言えるはず)。今回の新作でドープなリミックスを提供しているFORCE OF NATUREなど元MIX組(かつて青山に存在していたクラブ。RADMも拠点としており、ジャンルレスかつオリジナルなアーティストたちがタムロしていた)の面々のほか、オーセンティック・スカを丸呑みにして等身大のサウンドを聴かせるCOOL WISE MEN(互いの作品でコラボを披露)、ライヴでの共演も多いREBEL FAMILIAなどレゲエのジャンルレスな魅力を引き出そうとする彼らの心意気は、いまや強固で刺激的なミュージック・サークルを作り出しているのだ。
▼関連盤を紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年04月26日 18:00

ソース: 『bounce』 286号(2007/4/25)

文/大石 始