8ottoがこれまで辿ってきたサウンドの進化を振り返ってみよう
『we do viberation』 BonQun/BMG INDIES(2006)
NYでヨシオカトシカズと運命的な邂逅を果たし、彼のもとで完全NY録音を敢行した記念すべき初作。後のビシッ!と締まったタイトな演奏とは違ったラフなサウンドが印象的だ。〈サマソニ〉参戦やラプチャーの前座などで一気にバンドの知名度を上げたのもこの頃。
『Running PoP'』 BonQun/BMG INDIES(2007)
5曲入りのミニ・アルバム。演奏のタイトさと低音のグルーヴ感がグッと増し、メロディーやサウンドはさらに簡潔でポップに。各演奏者の織り成すアンサンブルにも多彩さが出てきた。“愛に憂う”のような生々しい人間味が溢れた楽曲もあり、ヴァラエティーに富んだ一枚。
『Real』 BMG JAPAN(2007)
世界標準と呼ぶに相応しいバンド・アンサンブルを身につけ、下っ腹に響くリズムと身体を揺らすメランコリックなメロディーラインで突っ走るメジャー・デビュー作。無駄を削ぎ落とした“1977”“ROUND & ROLL”で8ottoサウンドの基本型が完成したとも言える。昨年のシーンを象徴する作品。
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