インタビュー

これまでの歩みを作品と共に振り返ろう!

BASEMENT JAXX 『Crazy Itch Radio』 XL(2006)
ブレイク直前に“Lights Go Down”へコーラスで参加し、リンダ・ルイスを陰ながらサポート。リリーにしては地味な仕事で、正直目立ってないです。とはいえ、こんな大物アーティストに見初められるあたりは流石。
(青木)

ROBBIE WILLIAMS 『Rudebox』 Chrysalis(2006)
稀代のポップスターと未来のスターがマーク・ロンソン絡みの2曲“Bongo Bong And Je Ne T'Aime Plus”“Keep On”で共演。コーラスのみでも、可憐なリリーの歌声は曲にキラキラした華やかさを添えている。マーク製トラックとの相性の良さも確認できて興味深い。
(青木)

LILY ALLEN 『Alright, Still』 Regal(2006)
〈MySpace〉から火が点いたデビュー作は、フューチャー・カット、グレッグ・カースティン、マーク・ロンソンらをプロデューサーに起用。シニカルなリリックに対し、ほのぼのメロディーとカワイイ声質のギャップにハマる人が続出。チャートを席巻したのは言わずもがな。
(青木)


VARIOUS ARTISTS 『Radio1 -Established 1967』 Universal(2007)
〈正攻法じゃつまらない〉というわりには、かなり直球で攻めたプリテンダース“Don't Get Me Wrong”のカヴァー。が、ジラしにジラした末、最後のわずかなヴァースをレゲエ調にするあたりがニクい。
(山西)

LILY ALLEN 『Alfie』 EMI Music Japan(2007)
日本限定で発表されたミニ・アルバム。50セント“A Window Shopper”やキーン“Everybody's Changing”のカヴァー、CSSによりビートの強度が増した“Alfie”のリミックスを収録した、サーヴィス精神溢れる内容だ。
(青木)

DIZZEE RASCAL 『Maths + English』 XL(2007)
フューチャー・カットをプロデュースに迎えた“Wanna Be”で天才ラッパーとコラボ。特徴のある両者の声が、軽快なスカ風トラックでスキルフルに遊び回る様はとても愉快だ。小悪魔ぶりを遺憾なく発揮しているリリーだが、彼女のパートは何とワンテイクだったとか!
(青木)

MARK RONSON 『Version』 Allido/Columbia UK(2007)
何かと絡みの多い彼のカヴァー・アルバムでリリーが担った役目は、カイザー・チーフスの“Oh My God”。クセのあるリフが効いた男臭い原曲とは打って変わって、ファンキーで洒落た雰囲気すら漂わせたトラックに、リリーの少し気怠そうな歌唱がよく映える。
(青木)

COMMON 『Finding Forever』 Getting Out Our Dreams/Geffen(2007)
カニエのアイデアでシングル“Drivin' Me Wild”に参加することとなったリリー。組み合わせの意外さよりも、お転婆度低めの柔らかなヴォーカルにビックリ! メロウなピアノのループにすっかり酔わされたか?
(山西)


WALE 『100 Miles & Running』 Allido(2007)
またしてもマーク絡み! 要注目のヒップスター、ワレイをいち早くフィーチャーした“Smile”のリミックスが収録されているストリート・アルバムだ。素っ頓狂なトランペットとルーディーなトースティングにウッキウキ!
(山西)

KAISER CHIEFS 『Off With Their Head』 B-Unique(2008)
またまたマークの手引きにより、アルバム屈指のロックンロール・パーティー・ボム2曲“Always Happens Like That”“Never Miss A Beat”でコーラスを担当。控えめながらもリッキーのやさぐれ歌唱にピタッと寄り添い、ナイス・コンビネーションを聴かせてくれる。
(山西)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2009年02月26日 12:00

更新: 2009年02月26日 17:37

ソース: 『bounce』 307号(2009/2/25)

文/青木 正之、山西 絵美