インタビュー

TOWA TEI(3)

MADEMOISELLE YULIA 『Neon Spread』 EMI Music Japan(2008)
この名ミックスCD発表後は、DEXPISTOLSとの共演などで注目の才媛! 『BIG FUN』では冒頭の“Y.O.R.”でVERBAL相手にしなやかな挑発を披露する。三者の絡みは別掲のTERIYAKI BOYZ盤でも実現。

MEG 『FREAK』 ユニバーサル(2009)
“Lyricist”に参加したのはMEG様。中毒性のあるフレーズを思わせぶりなガーリー・ヴォイスで歌う姿が、デビュー当時の彼女を連想させます。この最新シングルではハドーケン!と合体してニュー・モードを模索中。

Miho Hatori 『Ecdysis』 スピードスター(2008)
M.I.A.以降の猥雑さも嗅ぎ取れる“Out of My Addiction of Love”と、シャープなラップが冴えた“Mind Wall”の2曲(+α)でメインを張る羽鳥美保。特に後者におけるチボ・マットばりの脱力キンキーな味わいが最高!

CORNELIUS 『CM3』 ワーナー(2008)
グラミーなんかどうでもいいよ……ってことで、“Mind Wall”でどことなくフュージョン風のアーバン・メロウなギターを聴かせる小山田圭吾。このリミックス集やDVDなど、4月にリリースが予定されているあれこれの詳細は次号!

UC a.k.a. DJ UPPERCUT 『STREET REVOLUTION』 W+K Tokyo Lab(2005)
TTならではのエキゾ風味が蠢く“Out of My Addiction of Love”にモゴモゴしたスクラッチで怪しさを埋め込んでいるのはこのUPPERCUT。最近は「TOKYO.点」への参加もありました。

MICHAEL FAKESCH 『Dos』 !K7(2007)
艶やかでハウシーな“Taste of You”にて漆黒の歌声を響かせるのはタップリック・スウィージー。プリンスにも似た独特の神経質な艶めかしさは、元ファンクストラングの才人が発表したこの隠れ名盤で堪能してほしい。

ビューティフルハミングバード 『HIBIKI』 AWDR/LR2(2008)
ブーティーなエレクトロ“Twinkle Twinkle Little Star”に美しい違和感を織り込んでいくのが、このアコースティック・デュオで活動する小池光子。フィジェット風に野太く展開していくトラックも凄いわ。

Yellow Magic Orchestra 『LONDONYMO』 commmons(2008)
“Taste of You”にグルーヴィーなベースラインを供与したのは細野晴臣。かつての“Luv Connection”も連想させるバウンシーなプレイが格好良い! 細野の意欲的な活動の一端はこのYMO復活ライヴ盤でも確認可能。

ajapai 『up』 ユニバーサル(2008)
高田漣もギターで参加する“Y.O.R.”だが、TTとSP1200を組んでいた往年の盟友=森俊彦(ajapai)がプログラミングなどに関与していて驚き! 本作はハーヴの『Ghetto Bass』にも通じる彼の最新ミックスCDだ。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2009年03月05日 20:00

更新: 2009年03月05日 22:17

ソース: 『bounce』 307号(2009/2/25)

文/大野 智己、出嶌 孝次