『VOLT』と繋がってたりそうでもなかったりする、最近のリスナー生活を本人が解説!

　　いまいちばん聴いているのはジョン･フルシアンテ『The Empyrean』（Record Collection）ですね。山のジャケのアルバム（『Shadows Collide With People』）から彼のソロ作はホント好きで、ギターはもちろん、曲も歌もいい。レッチリは嫌いだったけど、ジョンが復帰した『Californication』から好きになった。なんかおこがましいけど、ちょっと自分と近いものを感じることがあって、ソングライティングから何からすごい尊敬してますね。

　　次はジョイ・ディヴィジョンのベスト『The Best Of Joy Division』（Rhino）。ああいう匂いのするインターポールとかも好きなんだけど、やっぱ元祖だな。イアン・カーティスの声が素晴らしいなと。THE YELLOW MONKEYを結成した時はあんなバンドにしようとしてたの。バウハウスっぽいのとか。でもベースの人がそういうのあんまり好きじゃなくって（笑）。

　　そして、よく車で聴いていたのがBB・キング『Live In Japan』（MCA）。レコーディング中にこの人の映像を〈YouTube〉で観たりしていたんですが、なんか人の良さが伝わってくる。やっぱりこの人は顔だな。〈なんだその顔!〉みたいな（笑）。北島三郎さんがたまに感極まった時にするような顔をするんですよ。眉間に皺を寄せた悲しい顔じゃなくて、木の人形の置物みたいな、魔除けっぽい表情あるじゃない（笑）。あんな顔してギター弾けないな～。

　　そしてアルファビート『This Is Alphabeat』（Co-penhagen）は全曲良かった。ギリギリでダサくならないように仕上げる、そのソングライティングのセンスがすごいですね。

　　続いてナイジェル・ゴッドリッチがプロデュースしたシャルロット・ゲンスブール『5:55』（Because）。あの声を聴いて、車の中でひとりムズムズしてました（笑）。女性シンガーのアルバムはよく聴きますよ。ジョーン・ジェットとかスージー・クワトロみたいなロックものも昔から好きだし。

　　最後に、モグワイ『The Hawk Is Howling』（Wall Of Sound）が素晴らしい!　久々にUKのバンドだ!っていう音だと思いました。グラスヴェガスもスコットランドですよね?　あれも良かったしな～……スコットランドのバンドは頭おかしいです（笑）。環境のせいですかね、俺は行った時に落ちましたもん。あそこには2度と行きたくないけど、スコットランドのバンドは好きかも知れない。ライヴ観たいな～。（談）