タワレコメン - 2023年8月度

全国のタワーレコードスタッフが、己の耳と直感だけ信じて選んだ、まだ世間で話題になる前のアーティストを、いち早くピックアップする、それが“タワレコメン”である。

2023年8月度タワレコメン

炙りなタウン『炙りなタウン1 -死にたくなってからが本番-』
d4vd『ペタルズ・トゥ・ソーンズ』
ブランデー戦記『人類滅亡ワンダーランド』
maya ongaku『Approach to Anima』

作品紹介

ゆきなり(Gt/Vo)、しおきち(Ba/Vo)からなる岡山発ロックバンド。2018年の活動開始後、青臭くド直球なパンクサウンドを奏でるガールズバンドとしてライブハウスを中心に話題に。2022年にはJMS×渡辺旭の新レーベル『WAKASA WO WARAUNA WORKS』からタワーレコード限定でリリースした1st single「猛虎」がスマッシュヒットを記録。収録曲「生誕祭」は地上波ドラマ主題歌にも抜擢されるなど活躍の幅を広げる。TETORAやHump Back等のツアーに出演しまさにバンドの勢いは急上昇中。今作は現在の炙りなタウンをしっかりと詰め込んだ、ライブ定番曲含む全14曲入りのフルアルバム。

タワレコメン推薦者コメント（推薦者：渋谷店/櫻間・名古屋近鉄パッセ店/早川・新宿店/荻野・商品統括部/久保山）

このガールズバンド群雄割拠の時代に現れた唯一無二のパンクバンド。ハスキーで力強いボーカル、あっと言う間に駆け抜ける楽曲の疾走感。こんなバンドは他にいない、これぞ俺たちが待っていたロックバンドです。

d4vd

ペタルズ・トゥ・ソーンズ

作品紹介

現在18歳、米ヒューストン出身の実力派新生アーティスト、d4vd(読み方:デイヴィッド)。2022年にTikTokで総視聴回数30億回以上を記録した「ロマンティック・ホミサイド」は日本Spotifyバイラルチャートで1位を獲得。17歳という若さでビリー・アイリッシュやグリフィンなども所属するダークルーム/インタースコープとメジャー契約。本作は、先行配信されていたEPへボーナス・トラックを2曲収録した日本独自企画盤。

タワレコメン推薦者コメント（推薦者：商品統括部/廣川）

ビリー・アイリッシュが所属する〈Darkroom〉と契約した、デイヴィッドのデビューEP。TikTokを中心に大きな話題を呼んだ⑧は、ビルボード・トップ100に初登場でランクイン、Spotifyのバイラルチャートでは日本を含む世界各地で1位を記録。インスタストーリーに藤井風と一緒に撮った写真がアップされた事も話題になりました。イマ聴くべき音楽を携えて、フジロックへの出演も決定済み！

ブランデー戦記

人類滅亡ワンダーランド

作品紹介

2022年12月にリリースされた「Musica」が、現在まででYouTube再生回数で300万回を突破、Spotifyバイラルチャート1位を獲得。その前衛的で神秘的なライブの魅力とも相まって大きな話題を呼び旋風を巻き起こしている3ピースロックバンド。今作は大ヒットナンバー「Musica」、先行配信されたリードトラック「Kids」を含む全５曲を収録。「人類滅亡ワンダーランド」という強力なインパクトを持つ本作は、精密な破壊性が魅力のバンドサウンド、Vo.蓮月が紡ぐ唯一無二の独創性があふれる歌詞が濃縮された作品になっている。

タワレコメン推薦者コメント（推薦者：郡山店/安藤・渋谷店/櫻間・渋谷店/長岡）

巷で話題の懐メロ系大阪発3ピースバンド。結成1年未満、二十歳前後ながら音楽のレベルは高くどこか懐かしく中毒性があります。若干二十歳未満で幼少期にどんな音楽を聴いて育ったのか・・・。全世代にオススメのこれからますます気になるバンドです！

maya ongaku

Approach to Anima

作品紹介

2021年、江ノ島の海辺の集落から生まれた園田努、高野諒大、池田抄英による3人組バンド。幾何学模様が主宰するアムステルダム拠点のレーベル『Guruguru Brain』から2023年5月末にVinyl＆配信でデビューアルバム「Approach to Anima」をリリースし世界デビュー。同タイトルをnever young beachやYogee New Wavesを輩出したBayon Productionから国内盤CDとしてリリース。maya ongakuが基礎的なグルーヴを構築しながら、彼らの心の奥底にあるものを引き出している1作であり、園田のしなやかなギターとボーカル、高野のうねるようなベースライン、池田の浮遊感のある木管楽器、そして繊細なパーカッションとシンセが、主張しながらも抽象的で、落ち着きながらも不穏な空気感を醸し出している。ネオ・ダダやフルクサスなどの現代芸術と、60年代後半における録音技術の発展が交差する場所など、彼らの多くの関心や影響を簡潔に凝縮している。タイトルが示すように、「Approach to Anima」は終着点ではなく、探求の始まりに過ぎない。