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鈴木大介、武満徹「ギターのための12の歌」を再録音!『ギターは謳う』(SACDハイブリッド)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)

掲載: 2021年08月13日 00:00


[Daisuke Suzuki 公式チャンネルより]

名手・鈴木大介が、50歳の節目を迎えて満を持して放つ、
全曲ニューレコーディングによる心震える究極のポピュラー名曲集!

名手・鈴木大介が、50歳の節目を迎えて満を持して放つ、全曲ニューレコーディングによる心震える究極のポピュラー名曲集。
武満が鈴木のデビューのきっかけを作ったことはつとに有名だが、没後25年にあたる今年、名器イグナシオ・フレタ・エ・イーホスを用いて「ギターのための12の歌」の再録に臨んだ。その他、長くジャズ・ミュージシャンやシンガーに歌われ続けているスタンダード・ナンバーやシャンソン、生誕100周年を迎えたアルゼンチン・タンゴのアストル・ピアソラのナンバーなど珠玉の名曲全22曲が満載。

物語のギタリスト
鈴木大介が50歳を迎えた節目に、武満徹がアレンジした〈ギターのための12の歌〉の3度目のフルレコーディングに臨んだ。武満が鈴木のデビューのきっかけを作ったこと、今年が没後25年にあたること、そして名器イグナシオ・フレタ・エ・イーホス1964(以下フレタ)という素晴らしいギターを入手したことが重なって、再録の気持ちに駆られたのだそうだ。4曲のみ収めたカセット・テープを武満が聴いた1995年のレコーディング同様、今回も鈴木によるアドリブが加えられている。
それだけではない。長くジャズ・ミュージシャンやシンガーに歌われ続けているスタンダード・ナンバーやシャンソン、また生誕100周年を迎えたアルゼンチン・タンゴのアストル・ピアソラが残した名曲も収録された。ジャズのレコーディングのようにオーヴァーダヴィングなし、ほとんどがファースト~サード・テイクで完了されたため、音楽的にスムーズだ。加えて、レコーディング・スペックがDSD11.2MHzという、最高峰のハイフィディリティで録音されたから、目の前で鈴木がギターを弾いているような臨場感がある。
そして、アルバムには『ギターは謳う~MyGuitar'sStory』というタイトルがつけられた。
中川ヨウ/Yo Nakagawa

My Guitar's Story序
2020年は武満徹さんの生誕90周年でした。そして今年2021年は武満徹さん没後25年になります。
この間、武満さんが編曲した『12の歌』を数度にわたってコンサートと放送のために演奏、録音する機会を得ましたが、時を同じくして世界は新型コロナウイルスによる未曾有のパンデミックを経験させられています。
コンサートはネット配信や人数制限のもとに行われるようになり、音楽の受容には、僕の周囲でも様々な変化が起きました。僕はギタリストですので、たった一人で誰もいないコンサートホールからライヴ演奏を配信することもありました。もしかするとインターネットの向こうで、一人で聴いていてくださった方もいらしたはずですし、弾きながら、1対1という感触を持ったこともほんとうです。そのような体験を経て、制限された人数のお客様たちとホールで対峙すると、まるで自分とお客様のおひとりおひとりが無数に張り巡らされた糸でつながっているような感覚になりました。音楽は何人で演奏していても、何人で聴いていてもらっても、かならずひとりひとりの心に帰るものであるということをあらためて認識したのです。
ギターで"謳う"のは、声にならない詞(ことば)に思いをこめるということです。いつおさまるとも知れぬ不安のなかで、"歌"を奏でることにのせる気持ちはますますふくらんでゆきました。第二次世界大戦に疲弊した日本で音楽を志し、世界的に愛される作曲家となられた武満さんが、高度成長期の激動の後にようやく安定した生活を取り戻したかのようだったであろう1977年に、"ひとつの地球が歌うことへの讃美"として編まれた曲集を、僕はコロナによって誰もが等しく危機に直面している地球で弾いている、そのことを思った時、まさに自分にとってもう一度この作品集を録音する機会がやってきているのだと気づきました。
今回は、僕にとって3回目の全曲録音になります。最初の録音では収録時間の都合で繰り返しを省略せざるをえなかったため、その4年後という早い時期に再録音したので、およそ20年ぶりの録音になります。
『12の歌』に添えて、ローラン・ディアンスの名アレンジや、自分の編曲でさらにいくつかの美しい"歌"を収録したい気持ちが最初にありました。この20年間、編曲や作曲に多くの機会をいただけたことは得難い経験となり、わずかではありますが自信ともなりました。そして今回は自編の選曲やアレンジについて、中川ヨウさんからたくさんの貴重なアドヴァイスと励ましをいただけたことに心から感謝しています。また、前作『シューベルトを讃えて』からディレクションしてくださっているアールアンフィニ・レーベルの武藤敏樹さんにも録音とテイク選びにご助言いただきました。お世話になったたくさんの皆さん、音楽を助けてくれている多くの素敵な皆さんに囲まれて、僕の側にずっといてくれた歌たちをこのようなアンソロジーにできたことをとても嬉しく思います。
鈴木大介
(ナクソス・ジャパン)

『ギターは謳う』
【曲目】
1. マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ (ガイ・ウッド/鈴木大介 編曲)
2. イン・ア・センティメンタル・ムード (デューク・エリントン/鈴木大介 編曲)
3. ソリチュード (デューク・エリントン/鈴木大介 編曲)
4. アズ・タイム・ゴーズ・バイ (ハーマン・フップフェルド/鈴木大介 編曲)
5. ラヴ・ワルツ (ウルリク・ノイマン)
6. 聞かせてよ愛の言葉を (ジャン・ルノワール/鈴木大介 編曲)
7. 群衆 (アンヘル・カブラル/ローラン・ディアンス 編曲)
8. 愛の讃歌 (マルグリット・モノー/ローラン・ディアンス 編曲)
9. 天使のミロンガ (アストル・ピアソラ/鈴木大介 編曲)

10-21. 武満徹: ギターのための12の歌
10. ロンドンデリーの歌 (アイルランド民謡)
11. オーヴァー・ザ・レインボウ (ハロルド・アーレン)
12. サマータイム (ジョージ・ガーシュウィン)
13. 早春賦 (中田章)
14. 失われた恋 (ジョセフ・コスマ)
15. 星の世界 (チャールズ・コンヴァース)
16. シークレット・ラヴ (サミー・フェイン)
17. ヒア・ゼア・アンド・エヴリウェア (ジョン・レノン & ポール・マッカートニー)
18. ミッシェル (ジョン・レノン & ポール・マッカートニー)
19. ヘイ・ジュード (ジョン・レノン & ポール・マッカートニー)
20. イエスタデイ (ジョン・レノン & ポール・マッカートニー)
21. インターナショナル (ピエール・ドジェーテル)22. ラスト・ワルツ (バリー・メイソン & レス・リード/武満徹 編曲)

【演奏】
鈴木大介(ギター)

【録音】
2021年5月19日~21日

レーベル: アールアンフィニ
企画制作: ソニー・ミュージックダイレクト
発売: ミューズエンターテインメント

<鈴木大介(ギター)>
作曲家の武満徹から「今までに聴いたことがないようなギタリスト」と評されて以後、アンサンブルとコンチェルトを含む膨大なレパートリーでの、明晰な解釈力と洗練された技術によって常に注目を集める。
マリア・カナルス国際コンクール第3位、アレッサンドリア市国際ギター・コンクール優勝。
近年はジャズやタンゴのアーティストたちとの演奏活動や、自作品によるライヴ演奏も行い、また多くのアレンジは録音やコンサート共に好評で、様々なギタリストに提供され演奏されている。また、美術作品からインスパイアされたプログラムにも積極的で、これまでに国立新美術館「オルセー展」、ブリヂストン美術館「ドビュッシー展」、東京都現代美術館「田中一光展」を始めとする多くの美術展でのコンサートを成功させている。
楽譜は現代ギターから『12のエチュード』『キネマ楽園ギター名曲集』『Daisuke Suzuki The Best Collectionfor Guitar solo』を発売。2021年2月20日には、武満徹没後25年を記念して、『武満徹映画とテレビ・ドラマのための音楽鈴木大介によるギター編曲作品集』が日本ショットより出版された。
これまでに30作以上ものCDを発表し、いずれも高い評価を得ている。第10回出光賞、第56回芸術選奨新人賞を受賞。
(2021年8月現在)