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インタビュー

Timbaland & Magoo(5)

TIMBALAND
Tim's Bio 
Blackground/Virgin(1998)

〈スパイダーマン〉の変態替え歌や、〈魔法使いジーニー〉ネタなど、いわゆる〈チキチキ〉な単一の音像など微塵もない初ソロ・アルバム。無名時代のリュダクリスを起用したほか、トゥイスタやジェイ・Zなどが参加。自分のビートに合うMCが次代の規範となることまで見えていたのか。    *出嶌

JAY-Z
Vol.3 Life And Times Of S.Carter
Roc-A-Fella(2000)

後続スウィズ・ビーツを余裕で模した"Is That Yo Bitch"なんてのも含め、ティンバの独創性が炸裂した一枚。祭り囃子が聞こえるサウス流儀の"Big Pimpin'"、ブヨンブヨンなアメーバ・グルーヴが気持ちよい"Snoopy Track"など、ティンバの趣味に合わせられるジェイ・Zのすごさも必聴。 *出嶌

SNOOP DOGG
The Last Meal 
No Limit/Priority(2000)

『Tim's Bio』収録の“To My”が雛形となったのであろう“Snoop Dogg(What's My Name Pt.2)”は、フランキー・スミス“Double Dytch Bus”使いのダイナミックな佳曲。Pファンク風にいかがわしい“Set It Off”も含めて、ユルいラップとの意外な相性の良さをアピールした。     *出嶌

AALIYAH
Aaliyah 
Blackground/Virgin(2001)

ティンバが関わったのは“Try Again”を含め4曲。どれも衝撃的だが、とくに“More Than A Woman”のラテンチックで陰陽を行き来する上限灼熱度79%の大人のアレンジはスゴイ。なお、ティンバ門下のスタティック(プレイヤ)が曲作りに大きく貢献、アルバムのアキレス腱的存在に。     *JAM

PETEY PABLO
Diary Of A Sinner: 1st Entry 
Jive(2001)

この南部の俊英は、いまティンバがもっとも入れ込んでいるMCのひとりだ。異常ヒットしたシングル“Raise Up”など3曲をティンバがプロデュース。アウトキャストあたりとの同時代性を感じさせる適度な雑味とぬくい手触りのファンク感が、いまのティンバ・サウンドの真骨頂だ。      *出嶌

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2002年05月16日 14:00

更新: 2003年03月06日 20:03

ソース: 『bounce』 228号(2001/12/25)

文/出嶌 孝次