インタビュー

Ed Case(3)

自分のスタイルでやりたいんだ


さて、『Ed's Guest List』で重要な右腕役を担うのが、コラボレイターのジョエル・エドワーズだ。

「彼は兄貴の友達で、どんなギター・スタイルでも弾ける天才さ。昔からいっしょにやろうって話してて、今回ようやく実現したんだけど、初めてって気がしなかったよ(笑)」。

 ジョエルの手腕が光るのが、スキンやサフロン参加のロック・オリエンテッドな曲。エナジー全開で圧倒的だ。

「サフロンはジョエルの紹介でね。スキンは俺の曲を気に入ってくれて、4、5日いっしょにスタジオ入りしたんだけど、素晴らしかったよ。彼女のことは大好きだ。みんなが好きかは知らないけどさ(笑)」。

 一方、ショーン・エスコフェリーやロビー・クレイグなど男性ヴォーカル曲は対照的に艶っぽい仕上がり。

「ビッグ・ベースなクラブ・チューンじゃなくて、自分のスタイルでリスナーに音楽を楽しんでもらいたいと思って作ったんだ」。

 他にもミス・ダイナマイトなど、多彩な面々にゲスト・リストは送られている。とにかくヴォーカリストごとの適性を見極めたビートの作り分けが巧みだ。

「例えばスウィーティー・アイリーなら、彼はレゲエがバックグラウンドだから、ヘヴィーなベースラインでダーティーな感じに作る。そんな風にシンガーに合わせてサウンドをデザインしてるんだ」。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2002年07月25日 12:00

更新: 2003年02月10日 15:06

ソース: 『bounce』 234号(2002/7/25)

文/高橋 玲子