エドのゲスト・リストに記された名前と、そこから導き出されるミュージカル・バックグラウンド(4)
ROCK & BIG BEAT
『Ed's Guest List』に登場する個性の強いヴォーカリストたちのなかでも異色なのが、元スカンク・アナンシーのスキンだ。女性らしいしなやかさと男勝りのタフネスを兼備した彼女のヴォーカルはまさにロック!そんな彼女に呼応するように“Mayhem”“Good Times”といった楽曲では、ビッグ・ビート風だったりして限りなくロックに近いノリを醸している。その点では、プロディジーがヴォーカルをフィーチャーすることで、またファットボーイ・スリムがタテノリ感を出すことでロック的なニュアンスを採り入れたことと、スキンやサフロンをフィーチャーしてロック・テイストを獲得したエド・ケイスとの間には共通するものがあるようだ。(青木)
プロディジー“Baby's Got A Temper”(XL)
カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2002年07月25日 12:00
更新: 2003年02月10日 15:06
ソース: 『bounce』 234号(2002/7/25)
文/青木 正之、出嶌 孝次