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インタビュー

Ed Case(4)

他人がかけるレコードを作る

 ところで、エドのミックスCD『Sound Of The Pirates 2』は2001年にリリース……つまりDJとしてのリリースが先だったのだが、スタジオ作業とDJイングとの比重について尋ねると、即座に答えが返ってきた。

「スタジオ作業のほうが好きだ。他人のレコードをかけるより、他人がかけるレコードを作るほうが好きだね」。

 さて、アルバム完成後も、UKの人気ラッパーであるブラック・トゥワング、システム・オブ・ア・ダウンのリミックス作業など、エドにはスタジオ漬けの日々が待っており、嬉しい悲鳴といったところか。今回のアルバムで「自分の持ってるものはほとんど出しちゃったんじゃないかな(笑)」とおどけるエドだが、自身のレーベル、キラー・インスティンクトを立ち上げるなど、まだまだモチベーションは高い。レーベルには、レディー・スヌープという彼いわく「スヌープの妹みたいなルックス」のシンガー/MCなど新鋭たちが控えているそうなので、今後に注目だろう。

 最後に、日本でもアルバムへの期待感が高まってます、と告げると……。

「素晴らしい(笑)。地球の反対側にも俺の音楽を楽しんでる人がいるって思うとつい笑顔になっちゃうよ。今後もサポートよろしく!」。

 眉毛を緩く下げながら(想像)、いっそうご機嫌な様子のエドさんでした。

エド・ケイスの作品。


2000年のシングル“Something In Your Eyes”(Red Rose)


2001年のシングル“Who?”(Sony UK)


2002年のシングル“Good Times”(Killer Instinct/Columbia UK)


2001年のミックスCD『Sound Of The Pirates 2』(Locked On)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2002年07月25日 12:00

更新: 2003年02月10日 15:06

ソース: 『bounce』 234号(2002/7/25)

文/高橋 玲子