インタビュー

さあ、みんなで鍵を開けてみよう! 彼らのフェイヴァリット・アルバムから新作の秘密を探る〈4つの扉〉(その3)

*アトモスフェリックな歌声*

今回、ヴォーカルに関してはさまざまなアレンジを試みたというグザヴィエ。「前作より音域が拡がっていると思うよ。歌にバラエティーを持たせたかったんだ。ビートルズには3人のシンガーがいたけど、うちのバンドは僕ひとりだろ。だから僕のできる範囲でリスナーもバンドも退屈しないようにいろんなことをやってみた」と語る彼、そのなんと健気なこと。ちなみに彼が参考にしているヴォーカリストは、ダスティ・スプリングフィールドや、デヴィッド・クロスビー(バーズ)らしい(かつてバーズ“So You Want To Be A Rock'n Roll Star”をカヴァー)。滑らかで、ちょっとハスキーなその感触。聴くほどにクセになります。


ダスティ・スプリングフィールド『Where Am I Going』(Philips)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2002年09月26日 12:00

更新: 2003年02月13日 10:58

ソース: 『bounce』 236号(2002/9/25)

文/村尾 泰郎