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インタビュー

いわゆる〈cRunk&B〉とブラコンの関係

 アッシャー“Yeah!”に始まる〈cRunk&B〉の音色に既聴感を感じる人も多いはず。なぜならリル・ジョンが用いるTR-808は、80年代のR&B=ブラコンでは重要な〈楽器〉だったから。その起源はマーヴィン・ゲイ最後の名曲“Sexual Healing”で、これは困窮して演奏家を雇えなかった彼が逆境で編み出した革命的な808ソウルである。以降はアイズレー・ブラザーズ“Between The Sheets”(最近はグウェン・ステファニーもネタ使い!)らにその作法は継承され、それに続いたのがジャム&ルイス。で、リル・ジョンの新作にはジャムルイ製シェレールの“Saturday Love”ネタが! やはり輪廻してる!


シェレールの86年作『High Priority』(Tabu/EMI)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2005年01月13日 11:00

更新: 2005年01月20日 18:16

ソース: 『bounce』 261号(2004/12/25)

文/出嶌 孝次