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インタビュー

リル・ジョンのプロデュース&参加作品をクランキン・レヴュー!! 次のページにも続いてしまうぜ!! その1

LUKE 『Changin' The Game』 Luke II/Island(1997)

  ラップの形態を逸脱した号令スタイル、インテリ層を嘲笑うようなバカエロぶり……といった点でリル・ジョンの師匠にあたるのがこのルーク船長。キャッチーな高速チューン“Luke's Sheila”など3曲で無名時代のリル・ジョンが起用されている。(出嶌)

BIG MOMMA'S HOUSE 『Soundtrack』 So So Def/Columbia(2000)

  このサントラでリル・ジョンはデヴィンなる女の子シンガーの“I Want To Kiss You”をプロデュース。シンディ・ローパー使いの甘酸っぱキュートな名曲! 東側ボーイズの尻軽アッパー・ベース“Ooh Big Momma”もバカで最高!!(出嶌)

RASHEEDA 『Dirty South』 D-Lo/Motown(2001)

  アトランタ産女性MCのデビュー作。“Not Tonight”でリル・ジョンの号令が聴ける。シンセサイズなトラックはBMEの盟友ロブ・マクドウェルによるものだ。なおこのラシーダはニヴェア曲で前線復帰したばかりで、リル・ジョンとの再合体も予想される。(出嶌)

NAUGHTY BY NATURE 『Iicons』 TVT(2002)

  リル・ジョンの〈イエ~!!〉という絶叫から始まる“Wild Muthaf***as”は、昔からノーティ・バイ・ネイチャーを知る人はさぞかし驚いたのでは? でも、トレッチとヴィニーのタイトなラップがリル・ジョンと相性がいいという事実にもっと驚くはず。(高橋)

BONE CRUSHER 『Attenchun!』 So So Def/Arista(2003)

  プロデュースではなく、“It's Me(Lane To Lane)”にラップのみで参加。曲のイメージを意識したのか、一人だけ盛り上げ役として飛び出ることなく、主役と調和の取れた露出で普通にラップできることも軽く証明。(高橋)

BOW WOW 『Unleashed』 Columbia(2003)

  シャウト気味の声ネタをドリーミーにループさせた808使いの哀愁チューン“Eighteen”、エイメリーのメロウな歌声にビートを寄り添わせた“To My Mama”とスロウ2曲をプロデュース。それらを聴けばリル・ジョンが実は何でもできるってことがわかるはず。(出嶌)

BRAVEHEARTS 『Bravehearted』 Ill Will/Columbia(2003)

  ナズの舎弟コンビ。“Quick To Back Down”では、プロデュースだけでなくラップでも参加し、、ナズと初共演。フックで曲名を絶叫しつつも、ビートはストリートのザラザラ感を演出。“Cash Flow”の出過ぎないトラックもラップを好演出。(高橋)

DAVID BANNER 『Mississippi: The Album』 SRC/Universal(2003)

  ミシシッピの地でクランク(コイツのは〈Krunk〉)を標榜する鬼才、デヴィッド・バナー。プロデュース業で名を馳せる人だが、リル・ジョン・プロデュースの“Might Getcha”では苦み走ったラップに専念。逆の組み合わせも良さそうだ。(出嶌)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2005年01月13日 11:00

更新: 2005年01月20日 18:16

ソース: 『bounce』 261号(2004/12/25)

文/高橋 荒太郎、出嶌 孝次