インタビュー

外部ワークスも含めてシーンを制圧にかかるコンヴィクト軍団! その2

AKON 『Konvicted』 Konvict/SRC/Universal(2006)
デビュー時は多少イロモノ扱いだったエイコンだが、数々の客演やプロデュースを経て名を上げ、満を持してリリースしたこの2作目で大躍進。みずからフックアップした弟分のT・ペインとも“I Can't Wait”を共作している。
(池谷)

T-PAIN 『Epiphany』 Nappy Boy/Konvict/Jive(2007)
数々の客演で評判を上げ……と、エイコンと同じ道を辿るようだが、ベース、バウンス、ダンスホールなど多様な音楽を混ぜ込んだ多彩さを誇るのがこの2作目。ボスとはまた違うそのイノヴェイティヴィティーを飛躍させた。
(池谷)

BRICK & LACE 『Love Is Wicked』 KonLive/Geffen(2007)
コンライヴの第1弾リリースとなった姉妹デュオ。みずからを〈第3のメンバーだ〉と語った逸話もあるエイコンは、ここで3曲をプロデュースしている。姉妹の出身地であるジャマイカ色も強いハイブリッドなR&B作だ。
(池谷)

TAMI CHYNN 『Frozen』 Konvict/Universal/ユニバーサル(2008)
このシングルに火が点かず、結果的にアルバム延期の憂き目を見ているのが彼女。エイコンが歌を入れ、実質的にレッドワンが制作したキャッチーなポップ・チューンにつき、日本盤CDシングルを発見したら確保せよ!
(出嶌)

KARDINAL OFFISHALL 『Not 4 Sale』 KonLive/Geffen(2008)
これが4作目となるカナダのMCがUSデビュー。エイコンとの“Dangerous”などギラついたトラック群が光る内容で、T・ペインも“Go Home With You”にてチャント風の混沌たる曲調に合わせた荘厳なフックを歌う。
(池谷)

COLBY O'DONIS 『Colby O』 KonLive/Geffen(2008)
“What You Got”のスマッシュ・ヒットで登場したコンライヴ版ジャスティン? エイコンやペインのオケでシャープな歌声を披露しつつ、自作トラックも多めに独立心を発揮。共同制作者のケイタ・マツノという人も気になる。
(出嶌)

LADY GAGA 『The Fame』 Cherrytree/Streamline/KonLive/Geffen(2008)
丸ごとコンライヴ所属アクトではないようだが、ほぼ半分ほどをレッドワンが手掛けてエイコンも助力した才女のデビュー作。コルビー・オドニスと組んだヒット・チューン“Just Dance”は完全なコン流儀です。
(出嶌)

MICHAEL JACKSON 『Thriller -The 25th Anniversary Edition』 Epic(2008)
ほとんどエイコンの独壇場と化していた“Wanna Be Startin' Somethin' 2008”がMJに気に入られ、レッドワンも交えて新作を制作中だという両者。さらにはT・ペインもMJからオファーをもらったそうで……楽しみだ!
(出嶌)

KAT DELUNA 『9 Lives -Deluxe Edition』 Epic/ソニー(2008)
そもそもコンヴィクト入りする前のレッドワンが総合プロデュースして名を上げた彼女の初作。このリパッケージ盤ではバチャータの“Am I Dreaming”にエイコンが新たに駆けつけて、朗々とマイペースな歌を聴かせる。
(出嶌)

NEW KIDS ON THE BLOCK 『The Block』 Interscope(2008)
ニーヨやニュー・エディションの参加も話題となったボーイズ・バンドの復活作。実はエイコンをはじめ、最多の5曲を制作したレッドワン、ハキーム、レディ・ガガなどのコンヴィクト人脈が多く関わっていた。
(池谷)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2008年11月27日 22:00

ソース: 『bounce』 305号(2008/11/25)

文/池谷 昌之、出嶌 孝次