アシュリー・ソロモン&フロリレジウム『シュポア・コレクションVol.3 ~18世紀製オリジナル楽器によるフルート作品集』
歴史的フルートのコレクターとして世界的に有名なフランクフルトの蒐集家ペーター・シュポアのコレクションから、貴重な18世紀製のオリジナル楽器を厳選、それぞれの楽器が出来た地域と時代に合った名曲を通じてその魅力を紹介してゆくシリーズ第3弾。今回はモーツァルトの時代に至るロココ~古典派の作品を演目に選び、18世紀後半製の楽器も選ばれています
ヴィクトル・デ・サバタ/ベートーヴェン: 交響曲第5番、第8番、第9番 (UHQCD2枚組1枚価格)
サバタはオーストリア・ハンガリー帝国領であったトリエステの出身でドイツ音楽は身近な存在であり、その解釈には定評がありました。アメリカでの人気も絶大でニューヨークフィルを度々指揮しておりますが、「運命」は言うまでもなく、「第8番」でここまで感情的な演奏というのも珍しい!ブエノス・アイレスのテアトロ・コロンで燃焼した「第九」も凄い。アゴーギグの強烈さはメンゲルベルクにも匹敵。時として音楽の流れを止める暴君ぶりには驚かされます
ハビエル・ペリアネス/グラナドス:ゴイェスカス&わら人形
ファリャやモンポウなどスペイン系ピアノ音楽紹介に力を入れるペリアネスがグラナドスの傑作“ゴイェスカス”を新録音。“ゴイェスカス”は描写的かつ煽情的な音楽を独特な民俗的イディオムと最高度の難技巧で表現されます。LPも発売
アスミク・グリゴリアン/R.シュトラウス: 4つの最後の歌(管弦楽版&ピアノ版)
ソプラノのアスミク・グリゴリアンによる“4つの最後の歌”が登場。管弦楽とピアノの伴奏版2つを組み合わせるという興味深い内容となっています。伴奏を務めるのはミッコ・フランク指揮フランス放送フィルと、マルクス・ヒンターホイザー。LPも発売
ジャン=フランソワ・マドゥフ&ユリアン・ツィンマーマン『2つのトランペットのためのハプスブルク音楽』
ナチュラル・トランペットの名手ジャン=フランソワ・マドゥフと、彼の弟子でもあるユリアン・ツィンマーマンが、2本のナチュラル・トランペットで、17世紀のさまざまなトランペット作品を録音
クロノス・クァルテット 結成50年記念『ブラック・エンジェルズ』140gアナログLP盤
1970年のベトナム戦争にインスパイアされ、クロノス・クァルテット結成の契機ともなった、特殊奏法から引用まで技法を駆使し20世紀アメリカ弦楽四重奏曲の最高傑作、クラム作曲の「ブラック・エンジェルズ」。16世紀作曲家タリスの全40声部の作品を、クロノスQがアレンジした「スペム・イン・アリウム」。ハンガリーの現代音楽家マルタによる、独裁政権の恐怖と哀しみを表現した作品「ゼイ・アー・ゼア」などを収録。140gアナログLPレコードとして数量限定生産リリース
ルノー・カピュソン&レ・シエクル『すぎ去りし日の...(シネマ2)』~アルバム『シネマに捧ぐ』の続編登場(CD、LP)
2019年にリリースした、世界中で約20万枚を販売したルノー・カピュソンのアルバム《シネマに捧ぐ》で大成功を収めたシネマ・アルバムとしての続編です。今回のアルバム《すぎ去りし日の…》では、フランスの映画作曲家によって書かれた、または象徴的なフランス映画のために書かれた音楽の崇高なセレクションとなっています。2003年夏にロトによって創立され、ピリオド楽器とモダン楽器の両方を使うオーケストラ[レ・シエクル]との初共演となります
ピョートル・アンデルシェフスキ/ヤナーチェク、シマノフスキ、バルトーク:ピアノ作品集
ピョートル・アンデルシェフスキのこのアルバムでは、20世紀初頭に中央ヨーロッパ諸国の音楽的アイデンティティを主張し形成した3人の作曲家、モラヴィアのヤナーチェク、ポーランドのシマノフスキ、ハンガリーのバルトークによるピアノ・ソロ作品が収録されています。ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ、日本語解説書・帯付。解説書には、青澤隆明氏による書き下ろし解説、アンデルシェフスキによるコメントの日本語を掲載予定
『メンデルスゾーン~ザ・グレイト・エディション』(40枚組)~ワーナーミュージックの名盤を結集!
フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ(1809-1847)には再発見に値する非常に多様な作品群があります。このBOXでは、メンデルスゾーンの傑作からあまり知られていない作品まで、クルト・マズア、アルバン・ベルク四重奏団、マリー=クレール・アラン、ミシェル・コルボなどの名音楽家が演奏するメンデルスゾーンの天才性のパノラマを提供しています。各CDの紙ジャケは、メンデルスゾーンと同時代に生きた画家の絵画が描かれています
名盤再発!イル・ガルデリーノ/ファッシュ:種々の楽器のための協奏曲集(2枚組)
バッハと同時代の作曲家で、作品の質も非常に高いファッシュの様々な編成による協奏曲が楽しめる2 枚組アルバム。かつて2 枚に分かれて出ていたもの(どちらも廃盤)をひとまとめにして再発したアルバムです。ヤン・デ・ウィンネ、マルセル・ポンセール、寺神戸亮といった一流奏者がひしめくイル・ガルデリーノによる演奏が曲のおもしろさを存分に知らしめてくれます
カウフマン、フィリップ・ジョルダン&ウィーン国立歌劇場/ワーグナー:舞台神聖祭典劇《パルジファル》(全曲)(4枚組)
この新録音は2021年ウィーン国立歌劇場で話題を呼んだ新演出上演のライヴ録音。セレブレニコフによるスペインから現代ロシアの刑務所を舞台に読み替えた演出も秀逸なものでしたが、それ以上に題名役のヨナス・カウフマン、エリーナ・ガランチャ、リュドヴィク・テジエ、ゲオルグ・ツェペンフェルト、ヴォルフガング・コッホなど名歌手が勢ぞろいした豪華キャストが充実の極み。指揮はウィーン国立歌劇場音楽総監督のフィリップ・ジョルダンが担っています
追悼盤 外山雄三&大阪交響楽団『The Last Symphonies』(3枚組)~シューベルト、ドヴォルザーク、ショスタコーヴィチ
今年(2023年)7月11日に92歳で歿した巨匠指揮者・外山雄三の追悼盤。大作曲者たちの最後の交響曲を集めたもので、外山の録音としては初レパートリーばかりなのに注目です。シューベルトの交響曲第8番「ザ・グレイト」は2022年6月29日大阪公演のライヴ音源をCD化しています
エラス=カサド&マーラー室内管、アラール(cemb)/ファリャ:ペドロ親方の人形芝居、チェンバロ協奏曲、ストラヴィンスキー:プルチネッラ組曲
飛ぶ鳥落とす勢いのエラス=カサドが「三角帽子」「恋は魔術師」(2020年度第58回レコード・アカデミー賞大賞銅賞受賞/KKC 6127;HMM902271)に続きマーラー・チェンバー・オーケストラとファリャの「ペドロ親方の人形芝居」に挑戦。カップリングのチェンバロ協奏曲とストラヴィンスキーの「プルチネルラ」も魅力的です。バンジャマン・アラールがチェンバロ協奏曲を、それもプレイエル製「グラン・モデル」で弾いていることも注目されます!
マルク・ミンコフスキ&ルーヴル宮音楽隊/ラモー: 歌劇“プラテー” パリ・オペラ座2022年収録
本作は、ミンコフスキの円熟のタクトによる音楽作りと、アクロバティックな舞踏とスペクタクルなシーンに更に磨きをかけたロラン・ペリーの演出による、2022年の再演舞台の新収録。題名役のプラテーに世界をリードするスター・テノールの一人ローレンス・ブラウンリー、狂言回しの要となるタリー&フォリー役に本作上演の常連ジュリー・フックスらの優れた歌唱陣を起用、前作(2002年収録)と比べても一段とその魅力を増した映像作品となっています
トリオ・ヴァンダラーの名盤復活!『シューベルト: ピアノ三重奏曲集』(2枚組)
1987年結成のトリオ・ヴァンダラー。ピアノ三重奏曲の粋を追求し続け、聴き手にピアノ三重奏というアンサンブルが最上の次元の音楽を展開し続けています。そんな彼らが2000年に録音したシューベルトのピアノ三重奏曲集が再々登場します(これまでに、LDC 2781132、HMC 902002(いずれも廃盤)で発売されていました)
英国ロイヤル・バレエ『ロイヤル・バレエ・クラシックス』~映像ハイライト集 ボックスセットで登場!
英国ロイヤル・バレエの歴史とその魅力を伝える解説つき名場面集「エッセンシャル・ロイヤル・バレエ」と19世紀のクラシック・バレエとアシュトン、マクミラン、ウィールドンらによる現代振付バレエの「パ・ド・ドゥ」集をボックスセットにした英国ロイヤル・バレエの映像ハイライト集をお届けします。(ナクソス・ジャパン )
プッチーニ没後100年!カルロ・リッツィが“蝶々夫人”や“トスカ”を交響的組曲にアレンジ!
ミラノ・スカラ座のコレペティートルを務めた経歴を持ち、日本においても新国立劇場に登場し絶賛されるなど世界的に高い評価を重ねるイタリアの指揮者、カルロ・リッツィがプッチーニの名作オペラ「蝶々夫人」と「トスカ」を交響的組曲にアレンジ!リッツィが音楽監督として国際的な水準に育て上げ、現在は桂冠指揮者として良好な関係を継続するウェールズ・ナショナル・オペラを起用し、プッチーニの没後100年となる2024年に大注目の1枚を送り出します
エドワード・ガードナー&ベルゲン・フィル/グリーグ: 交響的舞曲(SACDハイブリッド)
ベルゲン出身のグリーグはベルゲン・フィルの首席指揮者にも就いたことがある縁の深い関係で、ガードナー&ベルゲン・フィルによるグリーグ録音は、「ピアノ協奏曲&ペール・ギュント」(CHSA5190)に続く第2弾となります。《リカルド・ノルドロークのための葬送行進曲》は、グリーグが親友であったリカルド・ノルドロークのために作曲したピアノ曲。その作品をグリーグの葬儀のためにヨハン・ハルヴォシェン(1865-1936)が、管弦版にアレンジしたものが収録されています