CROSS RE)VIEW OF『POINT』#2
極端なものがいいアートとされがちだ。僕はそれに我慢ができない。美しさは極端さのなかにも存在するが、それだけではあまりに貧しい。コーネリアスは違う。過剰な情報をそのまま垂れ流すのはあまりにも安易だ。そして、多くの人はその安易さに安心する。それが僕を不安にさせる。コーネリアスは違う。コーネリアスの前作は楽しかったが、今度は視点を換え、豊かで、美しい。東京生まれで東京育ちのアートは少ない。僕はそれが残念だ。コーネリアスは違う。このオリジナルな作品が次の時代のスタンダードになるように。
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カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2002年05月09日 15:00
更新: 2003年03月07日 17:59
ソース: 『bounce』 226号(2001/10/25)
文/荏開津 広