(CROSS RE)VIEW OF『POINT』#6
109のビル2本をPAスピーカーにして渋谷の街中に大音量を鳴らしたくなる曲。僕に、それは2曲ある。ビーチ・ボーイズの“Surf's Up”(どの版だって!?)。それとコーネリアスの“Point Of View Point”。テロで、たしかに世界はそれまでと変わってしまったけれど、音楽も、世界の見え方を更新する。音楽には、それができる。渋谷にコーネリアスのポイントは降る。冬なら雪、春なら花。秋には、葉脈に夏のまぶしい水飛沫のなごりを香らせた美しく朱い葉を舞い降らせる。みとれる間もリズムは側を離れず、僕を呼吸させる。呼吸を続ける。
カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2002年05月09日 15:00
更新: 2003年03月07日 17:59
ソース: 『bounce』 226号(2001/10/25)
文/村松 タカヒロ